ステレオフォニックスは新曲“Chaos From The Top Down”を公開している。
“Chaos From The Top Down”は2017年発表のアルバム『スクリーム・アバヴ・ザ・サウンズ』以来の楽曲となっていて、単独のシングルとしてフロントマンのケリー・ジョーンズとジョージ・ドラコリアスがプロデュースを手がけている。
ケリー・ジョーンズは『NME』に対して「撃たれて道路で横になっている15歳の少年の視点」で歌っているんだと語っている。「死ぬ間際に自分の人生について振り返っているんだ。そして、今のイギリスにおいて選択肢や機会がなく、自分がしてしまった選択についてね」
「彼に貼られたレッテルについても触れている。彼に向けられたステレオタイプやクリシェとかね。僕の住んでいる通りで実際に起きた実話に基づいているんだ。あらゆるところで起きているよね。1996年発表の“Local Boy in the Photograph”以来、自分の周りで起きていることを書いてきたんだ。今書いているアルバムのスタイルに合わなくて、今の政治状況に刺激を受けて、ここでリリースすることになったんだ」
ケリー・ジョーンズは自分が育った頃を振り返り、今の若者と比較している。「あの頃のことは鮮やかに覚えているんだ」と彼は語っている。「ワーキング・クラスの鉱業の街でいろんな選択をしてきたわけだけど、正しいことも間違うこともあった。ボクシング・ジムで歳上の男たちと一緒になって、秩序を学んでいったんだ。今じゃ10代の子供がいるわけだけど、学校に行くのに殺人の現場を通り過ぎていくのはインパクトがあるよね」
「ダークで絶望的にしたいわけじゃないんだ。音楽は時に僕らに情報を伝え、挑発することもあるわけでね。ナイフや銃といった暴力の被害に遭った少年だって別の夢や希望を間違いなく持っていたと思うんだ。ロンドンでもストリートは変わってきているし、ウェールズでもどこでもストリートは変わってきているんだ」
ケリー・ジョーンズは次のように続けている。「交番も至るところで閉鎖しているし、若者のための公民館も資金不足で閉鎖している。このバンドは公民館で始まったんだ。人間というのは野望や駆り立てるものが必要なんだよ。日々、目的が必要なわけでね。それがないと、暇であるほど悪さをしてしまうわけでさ」
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