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第61回グラミー賞の受賞者が発表され、女性受賞者の数が昨年より82%増加したことが報じられている。

2018年のグラミー賞では、86部門のうちで女性アーティストや女性がシンガーを務めるバンドが受賞したのはわずか17部門のみとなっていた。女性の受賞者が少なかった理由について、グラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーの会長であるニール・ポートナウは記者会見で、女性たちは「進歩しなければいけない」と語っていた。

現地時間2月10日に今年のグラミー賞授賞式が行われ、31部門で女性がグラミー賞を受賞している。ケイシー・マスグレイヴスが主要4部門のうちの最優秀アルバム賞を初め、最優秀カントリー・ソロ・パフォーマンス賞、最優秀カントリー楽曲賞、最優秀カントリー・アルバム賞を受賞しているほか、他にもレディー・ガガやH.E.R.、カーディ・B、セイント・ヴィンセントらが受賞している。

「女性たちは芸術や音楽に必要とされる観点を持っていると思うし、こうやってそれが認めてもらえたことは嬉しく思っているわ」とケイシー・マスレイヴスは授賞式後の記者会見で語っている。「どちらだって必要なのよ。女性たちだって、全員に好きになってもらえるような芸術を必ずしも作れるわけではないかもしれないけど、逆の側の人間にも声をかけて、そうした人々も耳目を集める機会を与えていくことが大事なのよ」

また、授賞式では多くの女性アーティストがパフォーマンスを披露しており、カミラ・カベロによるパフォーマンスから始まったこの日のステージでは、カーディ・Bやケイシー・マスグレイヴス、レディー・ガガ、H.E.R.、ダイアナ・ロス、ドリー・パートン、マイリー・サイラス、デュア・リパ&セイント・ヴィンセントらによるパフォーマンスが披露されている。

ニール・ポートナウは昨年、女性アーティストをめぐる自身の発言に向けられた批判を受けて、ジェンダーの問題に取り組む特殊部門を設立することを発表している。「レコーディング・アカデミーでは音楽業界における女性の向上を妨げる明らかな障壁や無意識のバイアスを克服するために、組織としてやっていることのあらゆる側面を見直し、より何ができるのかを割り出す独立した特殊部門を設立します」とニール・ポートナウは述べている。

「私たちは自分たちのことを詳細に調査される対象とし、どんなものであれ真実が明らかになれば対処していきます」

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