クラウドファンディング・サイトのプレッジ・ミュージックをめぐってミュージシャンたちが同サイトを介して調達した資金を受け取っていないと主張していることに対してプレッジ・ミュージック側は更なる声明を発表している。
2009年に始動したプレッジ・ミュージックはアーティストが来たるプロジェクトのための資金を募るウェブ・プラットフォームを提供している。過去にはウィーザーやSUM 41、スラッシュ等のアーティストが、このサービスを用いてアルバムをリリースすることに成功している。
「ピッチフォーク」の報道によれば、アメリカのバンドであるオーガーは10万ドル(約1100万円)を受け取っていないと主張している。またファストボールもいまだに2万1000ドル(約230万円)を受け取っていないと主張している。
これを受けてプレッジ・ミュージックは現地時間2月1日に最新の声明を発表している。声明では、この資金問題について直接取り組むことが誓われ、進捗状況を公開することが述べられている。
声明の一部でプレッジ・ミュージックは次のように述べている。「私たちはパートナーシップの可能性やプレッジ・ミュージックの買収について興味を持つ複数の関係者と交渉を行っています。もし、こうした交渉が成功すれば、私たちが未払いにしてしまっているすべての債務を返済することができます。その結果として、企業が運営できる余地を与えられる限りは現在直面している問題への解決策が見つかると期待しています」
A Statement From PledgeMusic https://t.co/T2lfOcjnJU
— PledgeMusic (@PledgeMusic) February 1, 2019
また、声明の中では他にも次のように述べられている。「特にアーティストの皆様にとってプロジェクトが成功を収めるためには、たとえわずかであったとしても金銭のすべてが極めて重要であることを認識しています。だからこそ、これまでに行ってきた具体的な活動を皆さんに共有したいと思います」
「どうかしばらくお待ちください。聞き飽きた文句になってしまいますが、私たちは状況を改善しようと全力を捧げている、ということを繰り返し申し上げるより他ないことをどうかご理解ください」
先月の段階でプレッジ・ミュージック側は次のように述べていた。「最近、プレッジ・ミュージックが自身で掲げてきた高い水準に達していないことについて大変申し訳なく思っています。たくさんのアーティストが、資金を受け取れずじまいであることを認識しています。これはアーティストだけでなく、私たち自身にとっても受け入れがたい事態です」
「開始以来、プレッジ・ミュージックは音楽業界における新人から大御所まで45000以上のアーティストにサービスを提供してきました。私たちは60のグラミー賞にノミネートされたアーティストを応援し、多くの未契約バンドにキャリアでの成功を収めるきっかけを手助けしてきました。私たちの努力は全米アルバム・チャートに375のアーティストがチャート・インするのをアシストし、我々のプラットフォームはアーティストにコミュニティに1億ドルに迫る報酬をもたらしてきました」
声明を受けて共同設立者のベンジー・ロジャーズは、2016年をもってとの直接の関わりを絶ったにもかかわらず、自身が状況の改善に寄与することを誓っている。
「あらためて私が作ったものによって被害を被ってしまったすべての人々に、心から謝罪申し上げます」
「私は機会が与えられれば、状況の改善に力のかぎりを尽くしますことをご理解ください」
最新の声明によれば、ベンジー・ロジャーズ氏は「ボランティアの戦略顧問兼取締役会のオブザーバー」としてプレッジ・ファンド社に戻ったという。
「ベンジーは引き継がれた問題と現在の問題、企業の将来計画に取り組む新しいマネージメント及び財務チームを支援し、助言を与えます」
加えてプレッジ・ミュージック側は、今後すべてのアーティストの資金管理を担当する独立した第三者企業との間で協議を行っていると主張している。
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