レディー・ガガはケシャがドクター・ルークを相手取って起こした裁判で証言した証言の全容が1月29日に明らかになっている。
ケシャは2014年10月以来、本名をルーカス・ゴットワルドというドクター・ルークと法廷闘争を続けている。2014年10月、ケシャはドクター・ルークの「精神的操縦と、感情的な悪態と、性的虐待」を訴えてカリフォルニア州の裁判所で訴訟を起こしており、レーベルとのレコード契約からも逃れようとしていた。その後、ドクター・ルークは一連の容疑を否認して、名誉毀損でケシャを逆告訴している。
「ザ・ブラスト」によれば、レディー・ガガの証言は弁護士の説明から始まっており、性的暴行の被害に遭った過去のある彼女にとって聴取が当時を「思い出すきっかけ」になってしまったために、彼女は「PTSDの症状」が出て涙を流していたと述べている。レディー・ガガは初めてドクター・ルークの自宅にあるスタジオでケシャに会った時のことについて語り、ケシャは下着だけを身につけた状態で奥の部屋にいたと証言している。
「彼女からは、計り知れない悲しみや絶望感、恐れを感じました」とレディー・ガガはケシャから初めてドクター・ルークからの暴行を聞いた時のことについて証言している。「彼女の様子は明らかにこれまでとは異なっていました。その時に話したことについては、具体的にお話しすることができません。覚えているのは、とても心を打たれ、彼女のそばにいてあげたいと思ったということだけです」
ドクター・ルークの弁護士からこの一連の疑惑で彼の評判が「傷ついた」と思うかと訊かれると、レディー・ガガは次のように答えている。「評判ですか。世間的な彼の評判について私に訊いているのであれば、私が勝手に世間を代表して話すことはできないと思っています。私の個人としての彼に対する見方や評価は、あの部屋で彼女を見た時に決まりました。過去に私に起きたことを思い起こさせるもので、心の底から彼女は真実を話していると感じたことを覚えています。私は彼女を信じています」
レディー・ガガは続けて、ドクター・ルークとケシャの身体的な関係について「個人的に知っている情報などはないのか」と訊かれると、レディー・ガガは次のように答えている。「いいえ、私は個人的に知っていることがあります」とレディー・ガガは証言して、次のように続けている。「彼に暴行をされたと、私は彼女から話を聞きました」
自身の証言を裏付ける具体的な証拠はあるかと訊かれると、レディー・ガガは次のように答えている。「ご存知の通り、男性は女性に暴行する時に他の人たちに見させるような真似はしません。とりわけこの業界でそのようなことが起きた時には、徹底的に隠蔽され、実際に私たちが今いるような契約や権力的支配と結びつけられたシナリオが完成するのです」
ドクター・ルークの弁護士から「性的暴行が冤罪である可能性」を考えたことはないのかと訊かれると、レディー・ガガは次のように答えている。「女性たちが一様に嘘をついていると責められていることについてはどうですか? 彼女が公の前で淫乱だと非難されていることについてはどうですか?」
弁護士からドクター・ルークとケシャの関係について「事実として知っていること」はあるかと再度訊かれると、レディー・ガガは次のように証言している。「それなら、私は彼女が抱えている鬱を事実として知っています」とレディー・ガガは語っている。「彼女にはサポートや愛が必要だということを知っています。彼女が負の連鎖に陥っていくところも見てきました。私はトラウマについても理解しています。その問題についてはよく知っていますし、知識があります。彼女は深刻なトラウマを経験し、今もその渦中にいます。あなたたちも全員そのことについての当事者です」
レディー・ガガは続けて、論点になっている現場にはいなかったことについて改めて指摘されると、次のように語っている。「彼女はどうして自分の身に起きたことを世の中に伝えなくてはならないのですか? 一体何のために? 被害者がどんな気持ちでいるか知っていますか? それを人々に伝えることがどれほどのことか知っていますか? 呆れたような顔をしないでください。あなたははご自分のことを恥じるべきです」
ドクター・ルークの弁護団はレディー・ガガの証言が報道されたことを受けて現地時間1月30日に次のような声明を発表している。「誰もが関心を向けるような事柄に情熱を注ぐのは素晴らしいことです」と声明には綴られている。「しかしながら、レディー・ガガは問題になっている夜に起きたことを何も知りません。彼女はその場にいなかったのですから。他のあらゆる論点と同様、きちんと証拠によって裏付けられています。ケシャはお酒を飲み過ぎて吐いてしまっていたために、パーティーから追い出されていたのです。ドクター・ルークは親切から、彼女に数ブロック先にある自身のホテルのスイート・ルームを提供しました。ケシャはスイート・ルームのベッドで眠り、ドクター・ルークはソファで眠りにつきました」
「ドクター・ルークはケシャといかなる接触もしていないと宣誓証言しています。ケシャはドクター・ルークとの記憶はおろか、ホテルの部屋にいたことも覚えていないと宣誓証言しています。ケシャはドクター・ルークと不適切な関係を持ったことを覚えていません。なぜなら、そんなこと起きていないからです」
ケシャとドクター・ルークの裁判は現在も続いている。
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