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ザ・ジャムのドラマー、リック・バックラーが現地時間6月25日にロンドンで行われたザ・ジャムの回顧展の内覧会を欠席し、メンバー3人での再会は実現に至らなかった。
ザ・ジャムは1972年に結成され、アルバムを6枚リリースしている。その後、フロントマンのポール・ウェラーが別プロジェクトでの活動を望んだことから、バンドは突然の解散を迎えることになった。
3人のメンバーはそれぞれ個人で保存していた文書などをこの回顧展のために開示しており、一般公開は6月26日からサマセットの会場で行われる予定だ。
ベーシストのブルース・フォクストンは1982年の解散以来初めて3人が揃うことを期待していたそうだが、イギリスの音楽サイト「The Line of Best Fit」が伝えるところによれば、バックラーの姿はそこにはなく、ウェラーとフォクストンのみが会場に現れたという。
ウェラーとフォクストンは2010年5月にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで共演したが、それまで20年以上口を利いていなかった。ウェラーとバックラーにいたってはバンドの解散以来、同じ場に居合わせたことすらないと言われている。
「The Jam: About the Young Idea」というタイトルのこの回顧展は、ウェラーの妹、ニッキーが企画に参加しており、手書きの歌詞やステージ衣装、写真、未公開のミュージック・ビデオ、楽器などを展示している。
ウェラーは英『デイリー・テレグラフ』紙に「俺たちがバンドをやっていた頃には、今から35年後に自分たちの展示会がサマセット・ハウスで開かれることになるなんて考えもしていなかったよ。バンドメンバーやその家族、ファンの思い出が一つの場所に集まっているなんて信じられないほど素晴らしいことだし、とても光栄に思う」と語っている。
一方でウェラーは最近、ザ・ジャムの再結成について「この世界にはそれに足るお金などない」と話したという。
ウェラーは、2012年発売の前作『ソニック・キックス』に続き、今年の5月には12枚目のソロ・アルバム『サターンズ・パターン』をリリースしている。
また、スタイル・カウンシルの再結成についてもウェラーは否定している。「過去を振り返らない人間なんでね」と英『ガーディアン』紙のインタヴューに答えている。「この世界にはそれに足るお金などないよね。俺は今が好きだし、今を生きているんだ。戻らないものを取り戻そうとすることに自分の時間を費やしたくないのさ」
ウェラーは先日、これまでで最大規模のソロ・アリーナ・ツアーを今年の11月と12月に行うことを発表した。イギリスでのツアー日程と場所の詳細は以下のとおり。
ポール・ウェラー公演予定:
ブライトン・センター (11月20日)
ボーンマス・インターナショナル・センター (21日)
カーディフ・モーターポイント・アリーナ (22日)
グラスゴーSSEハイドロ (24日)
ニューカッスル・メトロ・ラジオ・アリーナ (25日)
バーミンガム・バークレイカード・アリーナ (27日)
マンチェスター・アリーナ (28日)
リーズ・ファースト・ディレクト・アリーナ (29日)
ロンドン・イヴェンティム・アポロ (12月 4, 5日)
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