ジェイムス・イングラムが亡くなった。享年66歳だった。
ジェイムス・イングラムは脳腫瘍を患っていて、長年の友人にして女優のデビー・アレンは亡くなったことを認めている。
1970年代にレヴォリューション・ファンクというバンドで音楽キャリアを開始したジェイムス・イングラムはレイ・チャールズやマーヴィン・ゲイのセッションに参加した後、クインシー・ジョーンズに見初められ、1981年発表のクインシー・ジョーンズのアルバム『愛のコリーダ』に参加している。
1983年にはソロとしてのデビュー・アルバム『イッツ・ユア・ライト』をリリースし、クインシー・ジョーンズのほか、パティ・オースティンやマイケル・マクドナルドともコラボレーションを行い、マイケル・マクドナルドとの“Yah Mo B There”は1985年に最優秀R&Bパフォーマンス賞を受賞している。最後にリリースされたアルバムは2008年発表の『スタンド(イン・ザ・ライト)』となっている。
クインシー・ジョーンズは訃報を受けて以下の声明を発表している。「愛しきジェイムス・イングラムが亡くなったという知らせを受けての私の心の痛みを伝える言葉が見つかりません。そのソウルフルなウイスキーのような歌声で、ジェイムス・イングラムは純粋にマジカルな存在でした。“Just Once”のデモ・テープを初めて聴いた時から、“One Hundred Ways”、パティ・オースティンとのデュエットとなった“How Do You Keep the Music Playing”、“Secret Garden”、“We Are the World”など、すべてのレコーディングにおいて、ジェイムスの歌う美しい音程はあなたの本質を知らしめ、その本領を見事に発揮しました。しかし、それも驚くには値しません。なぜなら、ジェイムスは素晴らしい人物で、寛大な心の持ち主でした。ジェイムス・イングラムはこれまでも、これからも比類なき存在です。安らかに眠ってください。あなたは私の心の中にずっとあり続けるでしょう」
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