デフ・レパードのギタリストであるフィル・コリンはバンドがロックの殿堂入りを果たすことになった要因について語っている。
フィル・コリンはカナダのノバスコシア州ハリファックスのラジオ局「Q104」のトム・ベデルの番組に出演して、バンドがロックの殿堂入りを果たすことについて語っている。
デフ・レパードは今年、レディオヘッドやジャネット・ジャクソン、ザ・キュアー、スティーヴィー・ニックス、ロキシー・ミュージック、ザ・ゾンビーズと共にロックの殿堂入りを果たすことが発表されている。
フィル・コリンはインタヴューの中で、2018年にボン・ジョヴィがロックの殿堂入りを果たしたことや、デフ・レパードが今年殿堂入りを果たすことは、80年代のハードロックがようやく評価されるようになったことを意味していると思うかという質問に答えている。
「そうじゃないよ」とフィル・コリンは語っている。「正直、殿堂入りさせたいようなアーティストがいなくなってきているんだと思う。現実を見ようぜ。バンド自体、ほとんど残っていないわけでね。それも一つの要因だよ。もちろんそういう理由ではないのだろうけど、長く続けていれば、『ところで、今年は誰を殿堂入りさせる?』っていう会話が交わされるようになるわけでね。選択肢がなくなっていくんだ。そういうわけで、俺たちもいつかは殿堂入りすると思っていたよ」
他に殿堂入りを果たすべきアーティストはいるかという質問には、次のように答えている。「正直、まったく関心がないんだ。俺にとって惹きつけられるようなものではないんだよ。本当に、正直なところね。ファンの人たちは熱狂しているみたいだけどさ。いつも『どうしてロックの殿堂で演奏しないんですか?』とか、『どうしてスーパーボウルに出演しないんですか?』とか、そういうことばかり訊かれるんだ」
「俺としては『知らないよ』っていう感じなんだけどさ。どうしてこんなに時間がかかっているのか、俺にだって分からないわけでね。けど、まあ、そういうことを訊かれるんだ。俺は興味がないのにね」
「俺が駆り立てられるのは、ステージに立ってライヴをやる時だよ。61歳になったけど、まだ20歳のように走り回れるんだ。最高だよ。時代を超えて愛されている自分たちの曲を演奏できるわけでね。なかには35年前かそれよりも昔に書かれた曲もあるのに、今でもステージでそれを演奏することができて、人々がそれに夢中になってくれるわけでさ。俺にとっては、そういうことのほうが重要なんだ。授賞式とかそういうのにはあんまり興味がないいんだよ。本当にそうなんだ」
ロックの殿堂の式典で演奏する予定の曲について訊かれると、フィル・コリンは次のように答えている。「おそらく主催者の意向にもよるだろうな。一番人気の3曲をやって欲しいみたいなんだ。間違いなく“Pour Some Sugar On Me”と“Hysteria”はやるだろうし、あと何かもう一曲やるんだろうな。そういうわけで、これについては考えるまでもないんだ」
デフ・レパードは現行のラインナップに加えて、今は亡きスティーヴ・クラークやオリジナル・ギタリストのピート・ウィリスも殿堂入りを果たすことが発表されている。式典でデフ・レパードの紹介人を務める人物については現時点で明らかになっていない。
ロックの殿堂の候補となる資格については初めての商業的音源のリリースから25年が経過したアーティストとなっており、史上最も売れたロックンバードの一つであるデフ・レパードは2004年から殿堂入りの候補になる資格を有していた。
デフ・レパードは昨年の11月にベスト・アルバム『ザ・ストーリー・ソー・ファー:ザ・ベスト・オブ・ デフ・レパード』をリリースしている。
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.