ザ・ビートルズの“Hey Jude”はその「ポルノ」的なアナログ盤ジャケットのデザインのためにシングルとしてリリースされない可能性があったという。
これは新たに発見されたキャピトル・レコードの取締役からアップル・レコードへの手紙で明らかになっている。
キャピトル・レコードの代表取締役であるスタンリー・ゴルツィコフはザ・ビートルズが立ち上げたレーベルにアナログ盤の真ん中に貼られた切ったリンゴの絵柄が性器のようだとレコードのリリースを止めるよう警告している。スタンリー・ゴルツィコフは業者がシングルを陳列しないかもしれないと案じていた。
『ジ・インディペンデント』によれば、1968年8月28日付の手紙で次のように書いている。「君の1日を明るくすることになる突飛な予期せぬ問題があったんだ。西アメリカの影響力のある大手の問屋から電話があったんだ」
「彼とはこんな風に会話が始まったんだ。『本気か? 自分のやってることを分かっているのか? 新しいアップルのレーベルをつけた商品を売る気なのか?』ってね」
スタンリー・ゴルツィコフは手紙の中で問題の問屋がアップルのセンター・レーベルがポルノであり、性器を描いていると考えていると説明している。
こうした懸念にもかかわらず、“Hey Jude”は“Revolution”をB面に、変えられることなくリリースされており、世界で800万枚のセールスを記録している。
この手紙はザ・ビートルズの最後の公式パフォーマンスから50年となるのに先立って公開されている。
ザ・ビートルズは1969年1月30日ににロンドンのアップル・コアの屋上で最後の公の場でのパフォーマンスを行っている。
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