クリスチャン・メタル・バンドのP.O.D.が、このほど有名になる前のケイティ・ペリーが彼らの「バック・シンガー」を務めていたという報道に対してコメントしている。
メディアは先日、P.O.D.が2005年に発表したシングル“Goodbye For Now”に実はケイティ・ペリーが参加していたことや、同曲のプロモーションのためにジェイ・レノが司会を務めるアメリカのトーク番組で行われたバンドのパフォーマンスにも彼女が加わっていたことを指摘している。
ケイティ・ペリーには過去に、クリスチャン・ミュージックのシンガーとしてのキャリアがあったが、現在はポップ・ミュージック寄りの路線に切り替えている。そんな彼女がP.O.D.の「バック・シンガー」だったと表現されたことについて、P.O.D.は、スターに対して「失礼だ」と述べている。
米『ローリングストーン』誌に掲載された文章によると、P.O.D.は次のように述べている。「その表現はまったく正しくないし、俺たちのケイティに対して失礼だよ、彼女はただのバック・シンガーだったんじゃない……。天性の音楽の才能があり、類稀なポップ・アーティストである彼女に、一緒に歌ってもらえないかと俺たちがお願いしたんだ……。彼女はバック・シンガーとしてではなく、バンに乗っていろいろな町を巡り、自らの足で今の地位を得た。本当に、最近の音楽ジャーナリズムには問題がある……。報道がお粗末なんだよ。十分な調査がなければ、正しい歴史が跡に残ることはない」
“Goodbye For Now”のミュージック・ビデオと、ジェイ・レノの番組でP.O.D.と共演したケイティ・ペリーのパフォーマンスの模様はこちらから。
一方、自宅として使用するために、ロサンゼルスの修道院を購入しようとしていたケイティ・ペリーだが、その計画を阻んでいる別の購入希望者を相手取って、訴訟を起こしている。
今回の込み入った論争は、修道院が建っている8エーカー(約32,000平方メートル)の不動産の所有権が誰にあるかに端を発している。ケイティ・ペリーは同修道院を、ホセ・ゴメス大司教が管理するロサンゼルス大司教区から1,450万ドル(約18億円)で購入できるものと考えていた。しかし、現在当修道院で暮らしている5人の修道女たちは、ケイティ・ペリーが新しい所有者にはふさわしくないと主張しており、女性実業家のダナ・ホリスターに売却したいと望んでいるという。
ケイティ・ペリーは今回、「高齢の、立場の弱い修道女たちにつけ込んで、悪意を持ってローマ・カトリック教会に反対するようそそのかした」として、ダナ・ホリスターを非難している。同訴訟では大司教区と修道女たちが共に被告とされており、ダナ・ホリスターによる「被害者」であると説明されている。しかし、修道女からは直接苦情は出ていない。
この件に関して『ニューヨーク・タイムズ』紙がコメントを求めたが、ダナ・ホリスターの代理人は沈黙を守っている。
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