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映画『ボヘミアン・ラプソディ』で主演を務めるラミ・マレックは一連の性的暴行疑惑が向けられている同作の元監督であるブライアン・シンガーについて、映画の撮影が始まる前までは彼の疑惑について知らなかったと語っている。

ブライアン・シンガーは2017年の12月、サンクスギヴィングの休暇後に映画のセットに姿を表さなかったことなどが理由で監督を降板しており、デクスター・フレッチャーが後任として起用されている。ブライアン・シンガーについてはラミ・マレックと衝突していたことが報じられていたほか、一連の性的暴行疑惑も報じられており、本作の監督を降板した後で訴訟を起こされている。

ブライアン・シンガーは一連の疑惑について「全面的に否定」しているほか、昨年の10月には『エスクァイア』誌で詳細が報じられていた過去の性的暴行疑惑を否定する声明を発表している。

映画で主役のフレディ・マーキュリー役を演じ、今年のアカデミー賞で主演男優賞にノミネートされているラミ・マレックは今回、映画への出演を決めた時にはブライアン・シンガーをめぐる一連の疑惑のことを知らなかったと語っている。

「僕の知っている限り、ブライアン・シンガーが決まるよりも以前から僕のキャスティングは検討してもらっていたんだ。僕は撮影が始まる1年くらい前から準備を始めていてね。だから、彼のことを調べたことはなかったんだ」とラミ・マレックは『ロサンゼルス・タイムズ』紙に語っている。「ブライアンのことはそこまで知らなかったんだよ。正直に言うと、信じてくれるかは分からないけど、彼に向けられた疑惑だったりそういうものは知らなかったんだ。それが事実だよ。そういう時にどうすべきかなんて誰にも分からないわけでね……だけど、僕らはどうにかして自分たちに突き付けられた障害を乗り越える方法を見つけることができたんだ」

「もしかしたらフレディのおかげかもしれないね。彼に相応しい作品を作りたいと思っていたからさ」とラミ・マレックは続けている。「そんなの誰に分かる? キャストやクルーたちと協力して、お互いに助け合いながら作り上げることができたことを誇りに思っているよ。この映画は、全員の意思の強さや勇気、能力の高さを証明していると思う。僕が全員について、ほとんど全員かな、言えるのは、僕らは決して諦めなかったということだよ。それでどうかな?」

ラミ・マレックは昨年10月に行ったインタヴューの中で、本作の撮影中にブライアン・シンガーとの間に「芸術面での相違は間違いなく」あったことを認めている。

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