Alex Knowles

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フォールズは2枚のアルバム『エヴリシング・ノット・セイヴド・ウィル・ビィ・ロスト』からの最初の楽曲となる“Exits”を公開し、UKツアーの日程を発表している。

フォールズは3月8日にリリースされる新作『エヴリシング・ノット・セイヴド・ウィル・ビィ・ロスト・パート1』よりアルバート・モヤが監督を務めたレトロ未来主義的なExits”のミュージック・ビデオが公開されており、6月にロンドンのアレクサンドラ・パレス公演を含むUKツアーを行った後、『パート2』は秋にリリースされる予定となっている。

フォールズは『NME』のインタヴューに応じてアルバムを2枚に分けた理由について語り、多様性や「一貫性」を持たせてそれぞれの楽曲に相応しいスペースを与えるためだとして、「純粋に作りたかったもの」を作ることができたと語っている。

「どちらのアルバムも歌詞としては一貫しているんだ」とフロントマンのヤニス・フィリッパケスは『NME』に語っている。「陰と陽だったり、そういうありきたりなものではなくてね。聴いてもらえれば、バンドとして同じ時期に同じ環境で取り組んでいたものだっていうことが分かってもらえると思う。大まかに分類するなら、1枚目のほうがキーボードが多く使われていて、比較的ニューウェーヴ的な要素が入っているということかな。2枚目について言えば、1枚目よりもヘヴィーでロックな、騒々しいエネルギーが入っているという感じだね」

ドラマーのジャック・ビーヴァンは次のように続けている。「一つのアルバムに収めようとしたら、メンバー間で喧嘩になってしまうような気がしたんだ。バンドが荒れてしまうんじゃないかってね」

「楽曲同士には繋がりもある。両方のアルバムでペアになるような楽曲もあって、互いに作用し合うような楽曲のグループもあるんだ」

“Exits”のミュージック・ビデオはこちらから。

ヤニス・フィリッパケスは最新シングルの“Exits”について、(版画家の)マウリッツ・エッシャー風に悲観的な未来を歌っているものだとした上で、アルバムを通して「新世紀の悪夢」がテーマになっていることを明かしている。

「この曲は、ある意味で1枚目のアルバムに流れているトーンを感じられるものになっているんだ」とヤニス・フィリッパケスは語っている。「アルバムの中核を担う曲だと思っているよ。僕たちにとって斬新な曲だと思ったんだ。カムバックするなら変化球を持ってきたいからね」

「歌詞の面で言えば、今起きていることに関連したものになっている。文化の面で共鳴するような曲になっていると思う。共鳴しないような曲もいくつか入っているけどね」

フォールズは以前、2017年に『NME』と行ったインタヴューで、前進するためには「強烈な変化」が必要だと語っていた。その後、予想外の変化としてベーシストのワルター・ジャーヴァースの脱退が発表されている。

「改めて自分たちのことを見つめ直す必要があったんだ」とヤニス・フィリッパケスはワルター・ジャーヴァースの脱退について語っている。「難しいチャレンジだったけど、同時に興奮もしていたよ。これまでやっていた楽曲制作のような、古い方法に頼ることができなくなったわけだからね。オックスフォードへ戻って、部屋でいろいろなアイディアを出し合ったところで、前と同じように作用することはないっていうさ。おかげで、違った方法でアプローチしてみるきっかけになったよ」

ジャック・ビーヴァンは続けて語っている。「バンドが一つの家族であるのだとしたら、僕はこの10年で実際の家族よりも100回は多くバンドと会っているからね。ワルターは僕たちの喧嘩を止めてくれるような、僕らにとっての父親か、歳の離れた兄みたいな存在だったんだ。健全でいい行いをするよう、何度も彼が導いてくれたよ」

健全な行いとは、どんなものだったのだろうか。

「そうだな、パブなんかは最高に健全だよね」とヤニス・フィリッパケスは答えている。

ジャック・ビーヴァンはワルター・ジャーヴァースの脱退後、バンドがメンバー同士の交流を深め、「もう一度我が家のように感じて、仲間意識を感じられるように」努力したとして、その結果がこれまでのキャリアで最も野心的なニュー・アルバムを作ることに繋がったと語っている。

「恐らくワルターは、フォールズで一番きちんとしたメンバーだったから、彼が去ってしまった今、一緒の空間には4人のひねくれた野郎しか残っていないわけでね。その4人は可能な限り早くその環境に馴染む必要に迫られたんだ。そうでなければ、信じがたいほどの悪夢が待っていたはずだからね」

「アルバムを作ることに関して言えば、何ら問題はなかったよ。ワルターのことを悪く言っているわけじゃない。僕たちは乗り越えたんだ」

フォールズのインタヴュー動画はこちらから。

『エヴリシング・ノット・セイヴド・ウィル・ビー・ロスト パート1』のトラックリストは以下の通り。

1. ‘Moonlight’
2. ‘Exits’
3. ‘White Onions’
4. ‘In Degrees’
5. ‘Syrups’
6. ‘On The Luna’
7. ‘Cafe D’Athens’
8. ‘Surf Pt.1’
9. ‘Sunday’
10. ‘I’m Done With The World (& It’s Done With Me)’

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