レディオヘッドのフロントマンであるトム・ヨークは新たに手掛けたクラシックの楽曲の詳細を明らかにして、ロンドンとフランスで同曲を披露する公演を行うことが発表されている。
昨年、ホラー映画の名作をルカ・グァダニーノがリメイクした映画『サスペリア』のサウンドトラックを手掛けているトム・ヨークは、フランス人のピアニスト・デュオであるカティアとマリエルのラベック姉妹のために“Don’t Fear The Light”と題された楽曲を作曲したことを明かして、2人と共に3日間の公演を行うこととなっている。トム・ヨークはこのコンサートを理由に先日、ロックの殿堂入り式典に出席しない意向を示していた。
「ごきげんよう」とトム・ヨークはツイッターに綴っている。「2人のピアニスト、カティアとマリエルのラベック姉妹のために新曲を書いたんだ。新曲は4月に披露される。僕もそこへ行って、楽譜を読んでいるフリをするつもりさ。本当は読めないんだけどね」
トム・ヨークがカティアとマリエルのラベック姉妹と行う公演の日程は以下の通り。
APRIL
7 – Philharmonie de Paris, Paris
8 – Auditorium de Lyon, Lyon
9 – Barbican Centre, London
good afternoon. i have written some new music for two pianos for Katia & Marielle Labeque. it will be performed in April, i’ll be there pretending i can read the music on the paper. which i can’t. i think it’s mostly sold out but here is the information???? https://t.co/5PXc1XOXu9
— Thom Yorke (@thomyorke) January 18, 2019
トム・ヨークは先日、「政治的な」ソロ・アルバムに取り組んでいることを明かしている。
「これまでは政治的な音楽なんて作りたくなかったんだけどね。今やっているのはとにかくそういうものなんだ」と彼は昨年の10月に語っている。「ナイジェル(・ゴッドリッチ)と仕上げようとしているところでね。そういう感じなんだ。常にあったものではあるんだけどね」
アルバムのサウンドについてトム・ヨークは次のように語っている。「すごくエレクトロニックなんだけど、これまでにやってきたものとはまったく違うんだ。今回のやり方はコンピューターに依拠しているものが真逆なんだ。おかしなやり方でスタジオで曲を作って、それを壊して、ライヴによるミックスでそれを再構築して、違うものができあがるというね。それが今レコーディングしているものだね」
「僕らは多くのサウンドやらエフェクトやらで即興で演奏するんだ。アルバムを作るにはすごく妙なやり方だけど、すごく楽しいんだ」コンピューターに飽きてしまったのかと尋ねられると、トム・ヨークは次のように答えている。「常に飽きてるよ」
一方、トム・ヨークは7月にソロとしてヨーロッパ・ツアーを行う予定となっている。
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