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イギリス最大の音楽小売店であるHMVは事業の買収に複数の入札があることを明かして、事業が存続する可能性が浮上している。

HMVの共同管財人を務めるウィル・ライトは、現地時間1月15日に締め切られた入札期間を終えて、複数の入札があったことを明らかにしている。2018年12月に破産申請がされているHMVだが、買収が実現すれば今後も事業が存続する可能性がある。

「共同管財人に指名されて以来、HMVの事業を売却しようと奔走していたなかで、従業員の方々や卸売業者の方々、出資者の方々といった主要な関係者の方々から多くのご支援をいただいています」とウィル・ライトは述べている。

「依然として困難な状況にあるこの時期に、皆様からのご支援に感謝いたします」

「我々は様々な条件で複数のオファーを受け取っており、今後数日間でそれらを精査していく予定です」とウィル・ライトは述べている。「商業上極めて繊細なプロセスであることから、現時点でこれ以上の詳細を発表することは控えさせて頂きます。今後も関係各所との話し合いを続けながら、すべての店舗の引き渡しを実現できるよう尽力いたします」

入札者についての詳細は明らかになっていないものの、ショッピング・サイトの「バイヴィア」が以前入札を検討していることを認めていた。しかしながら、その後「バイヴィア」が管財人とコンタクトを取っていないことが明らかになり、入札の可能性はなくなっている。

『ミュージック・ウィーク』誌によれば、他にもフランスの小売チェーンであるフナックや、百貨店のハウス・オブ・フレーザー、デパートのディベンハムズの救済に名乗りを挙げたことでも知られる、スポーツ・ダイレクトのオーナーであるマイク・アシュリーらが入札を名乗り出ているという。

また、同誌によればインターネットの大手企業であるアマゾンもHMVの買収に名乗り出ているという。

一方、HMVカナダは2017年に経営破産を申請して国内の全102店舗を閉鎖している。

HMVは1986年にカナダでの最初となる店舗をオープンして、その後HMVの子会社がカナダでの事業を担当した後で、2011年に経営再建のスペシャリストとして知られるヒルコ社に売却されていた。

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