議論が渦巻くなか、映画『ボヘミアン・ラプソディ』の監督を降板したブライアン・シンガーは映画がゴールデン・グローブ賞で作品賞を受賞したことを受けて反応を示している。
現地時間1月6日に行われた授賞式で出演者からまったく言及されることはなかったブライアン・シンガーだが、インスタグラムにその感謝の思いを投稿している。
“I Want to Break Free”のミュージック・ビデオのシーンを撮影中に監督の椅子に座る自身の写真を投稿して、キャプションに「すごく光栄だよ。ありがとう、ハリウッド外国人映画記者協会」と添えている。
第76回ゴールデン・グローブ賞授賞式で映画『ボヘミアン・ラプソディ』は作品賞(ドラマ部門)を受賞しているほか、主役のフレディ・マーキュリー役を演じたラミ・マレックも主演男優賞(ドラマ部門)を受賞している。
しかし、ブライアン・シンガーは制作途中で降板して、デクスター・フレッチャーが仕事を引き継いだために授賞式には出席していない。
ブライアン・シンガーの降板の理由については当初「差し迫った健康上の問題」と発表されていたが、ラミ・マレックはブライアン・シンガーと撮影中に数々の衝突があったことを認めている。
また、ブライアン・シンガーについては本作からの降板が発表された直後に過去の性的暴行疑惑も報じられており、シーザー・サンチェス・グズマンという男性は自身が17歳だった2003年にブライアン・シンガーからヨットの上で性的暴行を受けたとして彼を訴えている。ブライアン・シンガーはこの主張を否定している。
一連の騒動にもかかわらず、ブライアン・シンガーは全米監督協会の規定により最終的に『ボヘミアン・ラプソディ』に監督としてクレジットされており、デクスター・フレッチャーは監督としてはクレジットされていない。
その一方で、本作のキャストやクルーは誰一人としてゴールデン・グローブ賞の授賞式でブライアン・シンガーの名前に言及していない。作品賞(ドラマ部門)の受賞が発表された際には、主演のラミ・マレックやプロデューサーのグレアム・キングらが壇上に上がってスピーチを披露しているものの、ブライアン・シンガーの名前には言及していない。
また、授賞式後にはバックステージで記者会見が行われているが、本作のクルーはこの場でもブライアン・シンガーの名前に言及することを避けている。「ブライアン・シンガーの降板は大きな障害となったのでしょうか? また、今夜の受賞を彼とも分かち合う予定ですか?」という質問に対し、グレアム・キングは「それは今夜僕が話すべきことではないな」と答えており、クイーンのブライアン・メイは次のように続けている。「いい質問ではあるけどね。僕はグレアムに続くことにするよ」
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