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ニック・ケイヴはイスラエルにおける文化的ボイコットについて自身の見解を記したブライアン・イーノ宛のメールを公開している。

ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズは昨年11月にテルアビブで2公演を行っている。ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズのテルアビブ公演にはロジャー・ウォーターズやサーストン・ムーア、ブライアン・イーノらアーティスツ・フォー・パレスチナUKから批判の声が寄せられており、 「アパルトヘイトが存在している限りは」公演をキャンセルするよう促されていた。

「イスラエルによるガザへの攻撃に反対する者たちへの支援に背かないでください」とニック・ケイヴへの公開書簡は締めくくられている。「自由のために立ち上がってください」

今回、ニック・ケイヴは自身のウェブサイト「レッド・ハンド・ファイルズ」に寄せられた、ファンからの「イスラエルについてのブライアン・イーノの考え方についてどう思われますか?」という質問に答える形で、ブライアン・イーノとのやり取りの詳細を明らかにしている。

ニック・ケイヴは「この件については様々な方面から多くのメッセージを受け取った」として、公演を発表した際にブライアン・イーノから「(公演について)僕が再考することを願ってメールが送られてきた」ことを明かしている。「以下の文は私からの返答だよ。ある程度、君の質問への答えになっているかもしれない」

ニック・ケイヴはブライアン・イーノへの返信の中でボイコットについて「臆病で恥ずべきこと」だと述べ、イスラエルで公演を行うという自身の決定について「ミュージシャンたちをいじめ、恥をかかせ黙らせようと願う者たちに対する信念を持った決定」だとしている。

「私はイスラエルの現在の政治を支持してなどいません」とニック・ケイヴは述べている。「とはいえ、イスラエルでコンサートを行うという僕の決定を、政府の政策に対する暗黙の支持だとは捉えないでください」と彼は続けており、「パレスチナ人の人々が被っている不平等のことは承知している」とした上で、「彼らの苦しみが包括的に終息し、解決する」ことを願っているとしている。

ニック・ケイヴはメールの中で、イスラエルにおける文化的なボイコットを奨励するBDS (ボイコット、ダイベスト メント、サンクション)に反対している人物として言語学者のノーム・チョムスキーを例に挙げ、次のように述べている。「ノーム・チョムスキーでさえBDSについては正当性に欠き、本質的に偽善的な行為だと述べています」

ニック・ケイヴは投稿の中でブライアン・イーノについて今も自身の「ヒーロー」であると述べている。

「彼が作ったアルバムは今でも、僕がこれまで聴いた中で最も重要で不可欠なアルバムだ」とニック・ケイヴは述べている。「そういうわけで、もしもこの手紙に苦悶を感じ取るのだとしたら、まさにその通りなんだ。僕はヒーローに向けて手紙を書いていたんだよ」

ニック・ケイヴによる投稿はこちらから。

https://www.theredhandfiles.com/what-are-your-thoughts-on-brian-enos-stance-on-israel/

ブライアン・イーノは2017年の11月に、アーティスツ・フォー・パレスチナUKのウェブサイトにニック・ケイヴについて次のように記している。「僕はニック・ケイヴをアーティストとして敬愛しているし、彼がこれまでパレスチナにおける人道的な差別を献身的にサポートしてきたことも知っている。最終的にBDSを支持するかしないかを決める権限は、彼にあると僕も思う」

「しかしながら、僕にはこの議論を反対する立場を彼に示す権利もあると思っている。それについては既に、個人的に、できる限り丁重に直接彼に伝えているんだ。ニック・ケイヴの記者会見の内容を受けて、彼との議論を改めて公で行う必要があると思ったんだ」

一方、ブライアン・イーノやウルフ・アリス、ザ・ナイフらは先日、2019年のユーロヴィジョンがイスラエルで開催されるようであればボイコットすると主張している。

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