ザ・ビートルズはバンドの1963年を振り返る『ザ・ビートルズ:ロンドン、1963(原題)』と題された新たな書籍が海外で発売されている。
『ザ・ビートルズ:ロンドン, 1963』は、著名な写真家であるノーマン・パーキンソンがアビイ・ロード・スタジオなどで撮影した貴重な写真と共に、ザ・ビートルズの1963年について振り返る内容になっている。
「バンドのデビュー・シングル“Love Me Do”がイギリスで1962年の10月にリリースされると、この曲はチャートで17位にランクインしました。この日を境に、『事実上は地元リヴァプール以外ではほとんど知られていなかった』ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの4人はポップ・スターへの道を歩むこととなったのです」と前文でパット・ギルバートは述べている。
「1963年の3月にデビュー・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』をリリースしたザ・ビートルズ。同年に行ったツアーで彼らに向けられていたのは、後のビートルマニアの到来を予感させる『ヒステリックなまでの大歓声』でした」
同書にはノーマン・パーキンソンが雑誌『クイーン』のためにアビイ・ロード・スタジオやホテルで撮影したザ・ビートルズの写真も収められている。
一部公開されている写真はこちらから。
https://www.dailymail.co.uk/news/article-6479719/New-book-shows-young-Fab-Four-Abbey-Road-Studios-1963.html
1963年の5月4日に“From Me To You”で初めて全英シングル・チャートの1位を獲得し、アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』もチャートで好成績を収めていたザ・ビートルズだが、撮影の前日は近郊のプレジデント・ホテルに相部屋で泊まっていたのだという。
「ザ・ビートルズのために、ツインベッドが2つある部屋を探したものです」と宿泊などを担当していたトニー・ブラムウェルは本書の中で振り返っている。「ジョンとポール、ジョージとリンゴというのがいつもの組み合わせでした。(ホテルのある)ラッセル・スクエアにトルコ式の浴場があったこともあり、彼らはプレジデント・ホテルへの滞在を気に入ってくれていました。彼らにとってはそのような体験も真新しく、楽しめるものだったのです」
ノーマン・パーキンソンはプレジテント・ホテルでザ・ビートルズのメンバーを撮影し、その後アビイ・ロード・スタジオに向かったという。本書によれば、バンドはこの日、“Hold Me Tight”、“Don’t Bother Me”、“I Wanna Be Your Man”などのセッションを行ったという。
「あの場所の雰囲気は穏やかなものでした。恐ろしいほどに才能に満ちたリヴァプール出身の4人の若者は、ただただ楽しみながらやっていたのです。しかし、この『しかし』はとても強い逆説を意味しますが、彼らには(プロデューサーの)ジョージ・マーティンという究極の操縦士が見張りについていたのです」とノーマン・パーキンソンの息子であるサイモン・パーキンソンは本書に語っている。「どこへいても、彼の存在を感じるのです」
『ザ・ビートルズ:ロンドン、1963』はACCアート・ブックから刊行されている。
一方、ザ・ビートルズは先日、地元リヴァプールで新たな銅像が公開されている。
ザ・ビートルズは、キャヴァーン・クラブやリヴァプール・ウォール・オブ・フェームがあるマシュー・ストリートに新たな銅像が建てられている。マシュー・ストリートには、ジョン・レノンやシラ・ブラックの銅像があることでも知られている。
今回の銅像は、リヴァプールにあるザ・ビートルズの数ある銅像の最新のものとなっており、ザ・ビートルズはピア・ヘッドに等身大の銅像が設置されているほか、ハード・デイズ・ナイト・ホテルの外壁にも銅像が設置されている。 『リヴァプール・エコー』紙によれば、新たな銅像はバーなどが集まるラバー・ソウル・コンプレックスのエントランスに設置されているという。
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