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ワム!の“Last Christmas”は12月15日付けの全米シングル・チャートで前週の43位から34位に上昇し、1984年にリリースされて以来、初めて全米シングル・チャートのトップ40位以内にランクインしたことが明らかになっている。

ジョージ・マイケルがソングライティングとプロデュースを手掛けた“Last Christmas”は、ニールセン・ミュージックの集計によれば、この1週間の間にアメリカで2,230万人の聴衆にラジオで聴かれたほか、6,000ダウンロードと1,440万回のストリーミングを記録しているという。歴代のクリスマス・ソングを対象とした「ホリデイ・100」チャートでは、“Last Christmas”は7位にランクインしている。

“Last Christmas”は2年前の2016年に初めて「ビルボードHOT100」にランクインしており、当時は41位を記録している。他の国々では商業用シングルとしてリリースされ、各国のチャートにランクインしていた“Last Christmas”だが、アメリカではそれまで商業用のシングルとしてリリースされておらず、米『ビルボード』誌による集計の対象外となっていた。その後、デジタルの時代に入ったことで“Last Christmas”はダウンロードやストリーミング・サービスで利用することが可能になり、ようやく集計の対象となっている。2014年にはブラック・フライデーに開催されたレコード・ストア・デイの一環として、リリースから30周年を迎えたことを記念して赤と緑の12インチ・シングル盤としてもリリースされている。

リリースから数十年を経てようやく「ビルボードHOT100」にランクインすることとなった“Last Christmas”だが、リリースされた当時に商業用のシングルとしてリリースされていた場合でも「ビルボードHOT100」へのランクインは叶わなかったかもしれないという。チャートの研究家であるジョエル・ウィットバーンは著書『クリスマス・イン・ザ・チャーツ(原題)』に次のように記している。「1963年から1972年まで、そして1983年から1985年までの期間(わずかな例外は除いて)、『ビルボード』は季節限定のクリスマス・シングルス・チャートを発表しており、クリスマス・シングルは『ホット100』の対象外でした」

数年前に現行の「HOT100」のルールに変わってからは、様々な要因で再ブームが巻き起こった昔の楽曲がランクインしたり、古いクリスマス・ソングがクリスマスの時期に初めてチャート・インを果たしたりしている。

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