ラムシュタインのリヒャルト・Z・クルスペはヒップホップの台頭でロックは死んだとして、「ギターはもはや(両親などを)イラつかせるためのものではない」と語っている。
「ロックは死んだんだ。悲しいけどね。分かっているよ。ただ、時には現実世界で突きつけられる事実にきちんと向き合わなければいけないわけでね」とリヒャルト・Z・クルスペは『リヴォルヴァー』誌に語っている。
「この頃のキッズは、好きなロック・バンドの曲をかけて親を困らせようなんてことは思っていないんだよ。今はそういうのはヒップホップのわけでね。ヒップホップは昔からどうも好きになれなかった類の音楽で、俺にとってはつらい状況だよ」
「もしも俺がフェスティバルへ行った時に、ヒップホップのグループなんかがパフォーマンスしているのを観たら、すごく退屈してしまうと思うよ。ロックがヒップホップに対して持っているアドヴァンテージの一つはそこだよな。バンドとオーディエンスの間に、視覚的にも音楽的にも繋がりが生まれるんだ」
同じインタヴューの中で、リヒャルト・Z・クルスペはラムシュタインの待望の新作についても語っており、自身について他のバンドとは「異なる宇宙」にいるとしている。
「労力のいる作業だけど、同時にとても興奮するようなものでね。今は最後の磨き上げる段階にいるというところかな。何人かのビッグネームに依頼してテスト段階のミックスを送ってもらったりしたけど、あまり満足はしなかったんだ……前作ではリッチ・コスティがミックスだったりを手掛けて、完成したわけだけどさ」
リヒャルト・Z・クルスペは新作について、スタジオ内でのバンドのギクシャクした人間関係を理由に最初は取り掛かりたくなかったとした上で、2015年に集まった際に次のように話し合ったという。「こういう約束を結んだんだ。『みんなで特定のアルバムを念頭を置かずにやって見て、やりながらどうなっていくか見てみよう』っていうね」
ラムシュタインは2019年に大規模なヨーロッパ・ツアーを行うことが発表されている。ラムシュタインは唯一となるUK公演として、現地時間7月6日にミルトン・キーンズのスタジアム:MKでライヴを行う予定となっている。
一方、ドイツの裁判所は先日、チケット転売サイトの「ヴィアゴーゴー」に対して来たるラムシュタインのツアーのチケットの転売を禁止する命令を下して、同サイトから購入されたチケットを無効にするという判決を下している。
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