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ザ・1975のマット・ヒーリーはバンドの最新作『ネット上の人間関係についての簡単な調査』がレディオヘッドの『OKコンピューター』と比較されていることについて語っている。

ザ・1975が11月30日にリリースされた絶賛の最新作『ネット上の人間関係についての簡単な調査』は、Siriの声でナレーションが語られる“The Man Who Married A Robot”を筆頭に、レディオヘッドの1997年の傑作である『OKコンピューター』になぞらえる声が多く挙がっている。

「レディオヘッドは通算3作目となる『OKコンピューター』で、インターネットが限られた者しかアクセスのできない贅沢品だった時代に現代社会を悲観的な視点から描いていた」と『NME』は5つ星をつけた『ネット上の人間関係についての簡単な調査』のレヴューの中で、同作をミレニアル世代にとっての『OKコンピューター』だと評している。「その20年後にデジタル・ネイティヴの4人によって生み出されたザ・1975のアルバムは一方で、テクノロジーや情報、ソーシャル・メディアの侵攻を槍玉に挙げることなく、むしろ受け入れ、議論するものとなっている」

「人生の影の部分が以前にも増して暗くなり、コントラストの境目が近づいた時代における繊細なアルバムとなった本作は、結果として『OKコンピューター』と同様の力強さを手に入れている」

「Beats 1」のマット・ウィルキンソンの番組に出演したマット・ヒーリーは、最新作を『OKコンピューター』になぞらえる声が多いことについて訊かれると、次のように答えている。「そうだな、何て言ったらいいだろう? すごく恐れ多いよ。ありがたいけど、妙な気分にもなる」

「『OKコンピューター』と比較されるのは、インターネットでコミュニケーションをとることだったりそういうことについての物語が語られているという点で類似しているからだと思うんだ。要するに、『OKコンピューター』は要するにそういうアルバムなわけでね」

彼は次のように続けている。「僕の好きなアルバムは人生についてのものなんだ。大それたことを言っているように聞こえるかもしれないけど、僕は関係性についてのアルバムを書いていたんだよ。いや、実際はそうじゃなかったかもしれないな。普通にアルバムを作っていただけだったんだけど、関係性やそれらが現代においてどう媒介されているかについての正直なアルバムを作っていたら、いつの間にかインターネットについてのアルバムを代わりに作っていることに気がついたっていう感じだね」

マット・ヒーリーは昨年、通算3作目となる新作について次のように語っている。「サード・アルバムについて言うなら、『OKコンピューター』か『クイーン・イズ・デッド』か、そういうものをやらなきゃいけないんだ」

「後世に遺るような作品にしたいんだ。みんなが振り返って、この10年にバンドが出したアルバムとして最も重要な作品だと思ってもらいたいんだよ」

マット・ウィルキンソンとのインタヴューの中で、マット・ヒーリーはバンドが2020年のグラストンベリー・フェスティバルでヘッドライナーを務める可能性にも言及している。

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