ザ・1975のフロントマンであるマット・ヒーリーは、幼少期にマイケル・ジャクソンのミュージック・ビデオを観たことで当時囲まれていたロックスターたちとは「異なる存在」になることを決意したことを明かしている。
マット・ヒーリーは『ザ・タイムズ』紙とのインタヴューの中で、TVドラマ『アウフ・ヴィーダーゼーエン、ペット』に出演していた父親のティム・ヒーリーのおかげで、幼少期にリンゴ・スターやブライアン・ジョンソン、ダイアー・ストレイツの マーク・ノップラー、リック・ウェイクマンらと会うことができたことを明かしている。
「父親が出演していた番組はすごく政治的でとてもクールなものだったから、彼が何かを代弁しているように見えたんだよね。それで、誰もが父親に会いたいと望んでいたんだ」
マット・ヒーリーは続けて、デヴィッド・ボウイの“Life On Mars?”などで知られるピアニストのリック・ウェイクマンからロックスターになるために必要なことを教えてもらったとした上で、自身はそれ以上にマイケル・ジャクソンの存在感に惹かれていたことを明かしている。
「みんなが、彼はすごく変わっていて、他の惑星から来たみたいだっていうことを言っていてね」とマット・ヒーリーはマイケル・ジャクソンのミュージック・ビデオを観た父親の友人らの反応について語っている。「『俺はこの人たちよりも彼に近いな』って思ったことを覚えているよ」
「(彼らとは)異なる存在になるっていう考えを怖いと思ったことはなかったよ」とマット・ヒーリーは語っている。「僕はミュージシャンになるつもりなんてなかったんだ。そういう類のミュージシャンにはね」
ザ・1975は11月30日に最新作『ネット上の人間関係についての簡単な調査』をリリースしており、前日には同作のリリースに先駆けてキングストン・アポン・テムズで小規模な公演を行っている。
一方、マット・ヒーリーは先日、『ネット上の人間関係についての簡単な調査』に続けてリリースされる新作『ノーツ・オン・ア・コンディショナル・フォーム(原題)』について語っている。
マット・ヒーリーは同作に“Frail State of Mind”と題された楽曲が収録されていることを明かしており、同曲についてUKガレージに乗せて社会的な不安について歌ったものであると説明している。
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