ライドのアンディ・ベルは、ノエル・ギャラガーがギタリストとして過小評価されていて、彼が現在多くのミュージシャンが用いているスタイルの基盤を確立したのだと話している。
アンディ・ベルは、1999年にオリジナルメンバーのポール・“ギグジー”・マッギガンの代わりにベーシストとしてオアシスに加入している。そして、現在は今年4月に再結成した自身のバンド、ライドでの活動を行っている。
音楽サイト「ミュージック・レーダー」のインタヴューで、アンディ・ベルはオアシスでの日々と、1990年代にライドとして曲を作っていた時期に、オアシスの音楽からどのように影響を受けたかについて尋ねられ、次のように答えている。
「俺が本当に言いたいのは、ノエルは本当にリード・ギタリストとして過小評価されてきたってことなんだ。彼のプレイはジョン・スクワイアのような感じで、その裏にはもっとマッチョな要素もあってさ。その独自のスタイルはノエルの代名詞のようなもので、ディレイを多用して、大きくオーバードライブするサウンドは今やみんなが用いているものなんだ」
さらに、オアシス初期のシングルに収録されていたサウンドが、ラジオで流すためにきれいな音にする必要はないのだとライドに示してくれた、とも語っている。
「最初にオアシスを聴いたとき、俺の人生は完全に変わったね! まるで新鮮な空気を吸ったような気持ちにしてくれたよ。その当時は、ライドは3枚目のアルバム『カーニヴァル・オブ・ライト』に取り組んでいて、小休止してたんだ。ちょっと生産性が落ちてきていて、音楽の方向性を変えようともしていた。ザ・バーズのようなカリフォルニアのウェスト・コースト・サウンドに、レッド・ツェッペリンやクラシックなロックを少しずつ掛け合わせたようなサウンドを目指していたんだ」と振り返っている。
「俺たちは無意識にもっときれいな音楽を作ろうとしていたんだと思う。そうしないと、ラジオで流してもらえないからさ……でも、ジーザス&メリー・チェインにセックス・ピストルズが合わさったようなオアシスの音楽を知って、固定観念がすべてぶっ飛んだよ!」
ライドは現在、イギリスでツアーを行っており、このライヴでは、初めてデビュー・アルバム『ノーホエア』を全編演奏している。
『ノーホエア』は1990年の10月にクリエイション・レコーズからリリースされており、シューゲイザーというジャンルにおける名作として広く知られている。初週でUKチャートの11位を記録しており、最終的にシルバー・ディスクに輝いている。
『ノーホエア』は11月6日にリイシューされる予定となっている。このリイシュー盤にはDVDが付属し、ロンドンのザ・タウン&カントリー・クラブ(現ザ・フォーラム)で1991年に撮影されたライヴ映像が収録される。そして、ハードカヴァーのケースにキャンバス風のジャケットがついたケースに収められ、未発表の写真とツイッターのQ&Aセッションでのファンとのやりとりをまとめる形でアンディ・ベルによって書かれたライナーノーツを掲載した36ページのブックレットが付属する。
ライドのライヴ日程は以下の通りとなっている。
ロンドン O2アカデミー・ブリクストン(10月14日)
リヴァプール O2アカデミー(10月15日)
ブリストル アンソン・ルームズ(10月17日)
ニューカッスル O2アカデミー(10月18日)
エディンバラ コーン・エクスチェンジ(10月19日)
ノッティンガム ロック・シティ(10月21日)
バーミンガム インスティテュート(10月22日)
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