スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンは、元ベーシストのダーシー・レッキーとの確執に対するドラマーのジミー・チェンバレンの反応を明かしている。
スマッシング・パンプキンズは11月16日に、ビリー・コーガン、ジェームス・イハ、ジミー・チェンバレンのオリジナル・メンバーが参加した作品としては2000年以来となるニュー・アルバム『シャイニー・アンド・オー・ソー・ブライト VOL.1 / LP:ノー・パスト、ノー・フューチャー、ノー・サン』をリリースしている。現在のラインナップには長年のコラボレーターであるギタリストのジェフ・シュローダー、ツアー・ベーシストのジャック・ベイツも参加しているが、オリジナル・ベーシストのダーシー・レッキーは参加しておらず、彼女とバンドの関係は険悪なものとなっている。
ビリー・コーガンは今回、米『ビルボード』誌とのインタヴューの中でダーシー・レッキーとの確執に対するジミー・チェンバレンの反応について語っている。
「要はさ、彼女を部屋に入れることはできなかったんだよ」とビリー・コーガンは語っている。「スマッシング・パンプキンズの他の3人のオリジナル・メンバーは、もう19年も彼女と顔を合わせていなかったんだ。彼女は20年近くステージに立っていないというのもあったわけでね。すごく複雑なやり取りの連続だったし……とてもフラストレーションが溜まっていたよ。あのままなら、行き場をなくしていただろうね」
「最終的には、『下を向いて、ただひたすら演奏しよう』っていうことを言えたんだけどね。なかでもジミーはこう言っていたよ。『いいかい。きっと音楽が均衡を整えてくれるよ。もう反応しちゃダメだ。戦わないようにしないと。泥沼にハマっちゃダメだ。前に進もう』とね」
ビリー・コーガンは次のように続けている。「賢明な助言だったよ。僕たちはそうすることにしたんだ。それで、今こうなっているわけだからね。ニュー・アルバムを出して、ツアーも成功して、来年の日程も発表できたっていうさ。実際のところ、進んでいくだけなんだ」
一方、ビリー・コーガンは『トロント・サン』紙とのインタヴューの中で、ライヴを行う上で現行のラインナップがベストだと思うかという質問に次のように答えている
「分からない。言葉では言いにくいな」と彼は語っている。「音楽面で言えば、今の僕たちはとても熟練していると思う。けど、バンドが昔持っていたような要素を無視することはできないからね。当時は毎晩、45分くらいの曲を即興で作れていたんだ」
「当時のバンドにできて、今のバンドにできないこともたくさんある。今のバンドの優れている点は、バンドのあらゆる時代の音楽を的確に美しく表現できているっていう点だね。くすぶるようなバラードから獰猛なロックまで、あらゆる曲をこなせているんだ。それってすごくクールなことだと思うし、昔のバンドだったらできないことなんじゃないかな」
ビリー・コーガンは先日、『NME』とのインタヴューの中で元ベーシストのメリッサ・オフ・ダ・マーが現行の再結成のラインナップに参加していない理由についても語っている。
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