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『トレインスポッティング』の著者として知られるアーヴィン・ウェルシュは、今日の「面白みのない」音楽に「対抗」するためのアシッドハウス・アルバムをリリースする計画があることを明かしている。

アーヴィン・ウェルシュは『スコティッシュ・サン』紙とのインタヴューの中で、現在の音楽との関わり方について語り、楽しめるようなダンス・ミュージックを作りたいとしているほか、何曲かでドイツ訛りの英語のヴォーカルを披露していることを明かしている。

「派手な音楽でも、完全にマッドな音楽でもなく、クラシックなアシッド・ハウスを多く取り入れているんだ。渦巻くエフェクトやノイズ、低音が響くベースラインとかね。すごくグルーヴィーなものもあるよ」

「人々に飛び回って、楽しんでもらいたいんだ。それも、耳がつんざくような音楽ではなくね。上半身裸になって踊るようなものでも、よだれを垂らしてしまうようなものでも、フロアに頭を打ち付けるようなものでもないよ」

アーヴィン・ウェルシュはアルバムについて、ダンスをすることなく寝室でダンス・ミュージックを作っている「面白みのない若いアーティストたち」に「対抗」するためのものだとしている。彼の音楽は、新刊『デッド・メンズ・トラウザーズ(原題)』のプローモーション・ツアーの中で行った自身のDJプレイの中で公開されている。

DJとしても活動しているアーヴィン・ウェルシュはまた、現在拠点としているマイアミを離れて、ヨーロッパに戻ってくるつもりであることも明かしている。アルバムのリリース日については現時点で明らかになっていない。

アーヴィン・ウェルシュは昨年、ブリットポップ期について「イギリスの若者文化を安売りしている」ようだったと語っている。

「僕はトニー・ブレア(英元首相)を軽蔑していたんだ。ニュー・レイバーに傾倒したことすらないよ」とアーヴィン・ウェルシュは当時の労働党が目指していたイメージの変革に言及している。トニー・ブレアが率いていた労働党は当時、ブリットポップ等を政治的に利用してイメージの改革を図っていた。アーヴィン・ウェルシュは次のように続けている。「ブリットポップの時代は、国際的になった市場にイギリスの若者文化を安売りしているような気分だったね」

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