20th Century Fox

Photo: 20th Century Fox

クイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディ』で主人公のフレディ・マーキュリー役を演じているラミ・マレックだが、クイーンの元フロントマンの動きを完璧に再現するためには厳しい練習を要したようで、今回彼に動きを指導したコーチがその指導過程について語っている。

ロンドンを拠点に活動している、ネットフリックスのドラマ「ザ・クラウン」でも仕事をしているコーチで振付師のポリー・ベネットは、『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリーの動きを再現するための指導を行っている。ポリー・ベネットは今回、米『ビルボード』誌とのインタヴューの中でラミ・マレックへの指導について語っている。

「(フレディ・マーキュリーは)学校の長距離選手で、ボクサーでもありました」とポリー・ベネットはフレディ・マーキュリーのステージ上での動き方について語っている。「ステージの上を走り回ったり、空中をパンチしているような動きをしていたのはそのためです。おかげでラミにも、『こういう理由でこの主人公はこういう動きをしているのよ』と伝えることができました。彼がサッカーやラグビーなどのチーム・スポーツではなく、単独でのスポーツしかやっていなかったことは興味深いと思いました。それもあって、身体的な表現力を身につけられたのだと思います」

ポリー・ベネットはフレディ・マーキュリーが抱えていた身体的な悩みにも言及して、彼の歯を例に出して語っている。

「自分の中で何かを意識している時、身体はそのことに反応してしまいます。フレディの大きな歯についても同じことが言えます」とポリー・ベネットは語っている。「彼はステージの上で、マイクを自分の唇に限りなく近づけています。フレディは、マイクを力強さと自己意識を示すために使っているのです」

ポリー・ベネットはまた、フレディ・マーキュリーの「ハリウッド的な才能」にも言及して、彼が「マレーネ・ディートリヒやライザ・ミネリの絢爛さや一風変わった魅力」に惹かれていたことを例に挙げて語っている。

「彼は注目を集めることやちょっとした変わった動作をすることを好んでいました。そして、時にはその変わった動作がより実践的になることもありました。マイクのコードを跨いだかと思えば、そのコードに動きを付けることもあったのです。彼は自身の動作を自覚的に行っていました」

『ボヘミアン・ラプソディ』は先日、マレーシアで同国の厳しい同性愛に対する法律を遵守するため、大幅なカットに直面していることが報じられている。

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