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エド・シーランは、自身が育ったサフォーク州フラムリンガムの実家の寝室にあった330の私物をオークションに出品したことが明らかになっている。

このオークションは、地元フラリンガムの「セイント・エリザベス・ホスピス」が設立した新たな支援団体「ゼスト」のために行われたもので、収益はすべて進行性の疾患や終末期疾患を患う地域の青少年たちの看病のために寄付されるという。

現在27歳のエド・シーランはオークションの開催に際して次のように述べている。「終末期疾患を患う青少年たちの看病は必要不可欠なことですし、オークションをすることでその重要な目的を周知し、支援できることを嬉しく思っています」

オークションでは、2枚組のボクサーパンツが120ポンド(約1万7,500円)で落札されているほか、ギターは設定価格のおよそ5倍となる1万200ポンド(約150万円)で落札されている。

また、オンライン上で世界各国の人々もこのオークションに参加しており、ホスピスには5万3,000ポンド(約780万円)が集まることとなっている。

ギターを落札したノーフォークのディス出身のアンディ・オースティンはBBCの取材に次のように述べている。「心臓がバクバクでした。金額はどんどん跳ね上がっていくと思っていましたから。彼のギターが地元に残ることを嬉しく思っていますし、正真正銘の彼の私物を手にできることに興奮しています」

また、55ポンド(約8,000円)でキーリングを落札したストウマーケット出身のリアン・ロウは、元々は彼のノートが欲しかったものの、「少し予算よりも高かった」ために諦めたことを明かしている。「息子の名前は彼にちなんで付けたの。レオ・シーランっていうのよ。それくらい彼の大ファンなの」と彼女は語っている。

オークションには他に2枚組のナイキのトレーナーや、彼が使用していたオレンジのヘッドフォン、折られたドラムスティック、背中に名前が書かれている学生時代のラグビー・シャツなどが出品されている。

また、エド・シーランのホーナー製のハーモニカは400ポンド(約5万8,500円)で落札されている。

「彼はとても寛大なのです。世の中には同じことができる人もたくさんいるでしょうが、そう多くはいないことでしょう」とストウマーケット出身の競売人であるオリヴァー・ミラーは述べている。

一方、エド・シーランは先日、“We Are”が親しい友人の死について書かれた曲であったことが明らかになっている。

“We Are”はエド・シーランのスタジオ・アルバムには収録されていない楽曲で、初期の頃にリリースしたセルフタイトルのライヴEPに収録されている。

新たに出版されるエド・シーランについての自伝の中で、“We Are”は2006年にケルンでのスキー教室中に亡くなった、友人のスチュワート・ダインズについて書かれた曲であったことが明らかになっている。本書によれば、“We Are”は彼の葬儀で演奏された楽曲だという。

著者のショーン・スミスは本書の中で次のように述べている。「エドは、生活の中で毎日会っていた人物の死を受け入れなければいけませんでした。彼は自分の感情を曲にすることを決めたのです。曲を書いたことで、エドは『ようやく受け入れられる気持ちになれた』のだと言います」

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