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フローレンス・アンド・ザ・マシーンのフローレンス・ウェルチは、最新作『ハイ・アズ・ホープ』で過去の摂食障害との闘いについて楽曲にした時のことについて語っている。

フローレンス・ウェルチは新作からのセカンド・シングル“Hunger”の中で自身の過去の摂食障害に言及しており、次のように歌われている。「17歳の時に絶食するようになった/愛は空虚なものだって思った/少なくともその時に感じた飢えを私は受け入れていた(“At 17, I started to starve myself / I thought that love was a kind of emptiness / And at least I understood then the hunger I felt”)」

フローレンス・ウェルチは今回、米『ローリング・ストーン』誌との新たなインタヴューの中で“Hunger”の制作プロセスについて語っており、同曲を初めて聴いた時の家族からの反応を明かしている。

「妹の反応は『何をしてるの? 大丈夫なの? お母さんにもこのことは話していなかったのに、ポップ・ソングにしているわけ? 一体どうしたの?』っていう感じだったわ」とフローレンス・ウェルチは思い返している。「『そうね。自分でも分からないわ』って私は返したんだけどね。でも、おかげで家族にたくさんのことを打ち明けられるようになったし、最終的にはよかったと思っているわ」

「腰を据えて、母親と話をしたのよ」と彼女は続けている。「だけどおかしかったわ。イギリス人と話す時って、『オーケー。その問題はもう話したわね。引き出しにしまって、次の話に行きましょう』ってなるんだから」

続けて摂食障害を何歳の頃に「克服できた」かと訊かれると、フローレンス・ウェルチは「簡単なことではなかった」として、次のように続けている。

「おかしいのは自分の中に潜む最も油断ならないことの一つだってことよね。今は自分の身体とかつてないほど健康な関係を築けているわ。長い時間がかかったけどね。それに、妙な形で自分の中に残り続けるものなの」

「だから、『いつ克服したのか?』に答えるのは難しいわ。いくつかの行動についてはとっくの昔に克服できていても、本質を克服するのは時間がかかるものだから。すごく妙な形で戻ってくるものなの。私がこのアルバムで向き合っているのはそういうことよ」

「愛を受け入れるのはすごく難しいことよ。もしも何らかの形で接触を拒絶してしまうと、感情的な栄養も拒絶することになりかねないの」

フローレンス・ウェルチは今年9月に、フローレンス・アンド・ザ・マシーンとしてステージに立つ時に陥る「トランス状態」について語っている。

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