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クイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディ』の俳優陣は、映画の撮影中にブライアン・シンガー監督が降板した件について、それが原因でパニックになることはなかったと語っている。

最終的には監督として本作にクレジットされているブライアン・シンガーだが、フレディ・マーキュリー役を演じるラミ・マレックや20世紀フォックスの首脳陣らとの衝突が原因で2017年の12月に監督を外されている。

その後、本作にエグゼクティヴ・プロデューサーとしてクレジットされている『イーグル・ジャンプ』などで知られるデクスター・フレッチャーが引き継いで映画は完成を迎えているが、ブライアン・メイ役を演じるグウィリム・リーは今回、監督が交代したことで不安を感じることはなかったと語っている。

グウィリム・リーは「ザ・ハリウッド・レポーター」に次のように語っている。「僕らは映画が完成すると分かっていたんだ」

「いつだって完成することは分かっていたんだよ。全員が全力を注いでいたからね。キャストやクルーの全員が、この映画にできる限りの情熱を傾けていたんだ。だから、一番つらかったときだって、お互いの顔を見て自分たちなら切り抜けられるって思いながらやっていたんだよ」

彼は次のように続けている。「逆境にぶつかったことで、セットにいた全員に強い絆が生まれたんだ。映画は完成する、ちゃんと終わるっていう確信があったんだ」

ベーシストのジョン・ディーコン役を演じているジョゼフ・マゼロは次のように語っている。「この件についてプロデューサーたちがすごく気にかけてくれたし、ラミ(・マレック)もそうだし、他の俳優たちもすごく気にかけていたんだ。クルーだってそうだよ。撮影中が順調に進まなければ、彼らは3時間余計に残ってくれてね。俳優たちのために残ってくれるんだよ。僕らのことを気にかけながらね」

「すごく感動的だったよ。みんなが家族のようだったんだ」とジョゼフ・マゼロは続けている。「つまりさ、そういうお互いへの敬意や愛を感じることができれば、映画の完成や撮影がうまくいくことを確信できるんだよ」

一方、キャストらは先日「ライヴ・エイド」でのパフォーマンスを全編通しで撮影していたことを明らかにして、フル・バージョンの映像が公開される可能性に言及している。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、1970年のクイーンの結成から1985年の7月13日に出演した「ライヴ・エイド」まで、彼らがスターとして歴史に名を刻む歩みを描いたものとなっている。クイーンは「ライヴ・エイド」で、“Bohemian Rhapsody”、“Radio Ga Ga”、“Hammer to Fall”、“Crazy Little Thing Called Love”、“We Will Rock You”、“‘We Are the Champions”の6曲を披露している。

フレディー・マーキュリー役を演じるラミ・マレックはエンタテインメント・サイト「コライダー」に次のように語っている。「僕たちはコンサートを全編通しで撮影したんだ」

「あの時は、自分たちのベストだと思ったね。同じ量のアドレナリンを出し続けるために、次々と曲をやっていく必要があったんだよ。観客としてクイーンのファンも参加していて、あの象徴的なコンサートを再現したんだ。想像していた以上にアドレナリンが出ていたね」

映画『ボヘミアン・ラプソディ』は日本で11月9日に公開される。

映画の詳細は以下の通り。

原題:Bohemian Rhapsody
監督:ブライアン・シンガー
製作:グレアム・キング/ジム・ビーチ 
音楽総指揮:ブライアン・メイ(クイーン/ギター)/ロジャー・テイラー(クイーン/ドラマー)
出演:ラミ・マレック/ジョセフ・マッゼロ/ベン・ハーディ/グウィリム・リー/ルーシー・ボイントン/マイク・マイヤーズ/アレン・リーチ
全米公開:11月2日
配給:20世紀フォックス映画 © 2018 Twentieth Century Fox

映画の公式サイトはこちらから。

http://www.foxmovies-jp.com/bohemianrhapsody/

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