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パール・ジャムの名曲“Jeremy”を生むことになった少年、ジェレミー・ウェイド・デルの母親が初めて曲について口を開いている。

16歳のジェレミー・ウェイド・デルは1991年1月に同級生の前で自殺している。ジェレミー・ウェイド・デルの母親であるワンダ・クレインは今回「WFAA」に次のように語っている。「彼が死んだ日だけがすべてではないの」

彼女は次のように続けている。「彼は息子であり、兄弟であり、甥であり、従兄弟であり、孫でした。彼は友人でもあり、才能にも恵まれていたのです」

後に息子が亡くなったことを初めて聞いた時のことを彼女は次のように振り返っている。「私は仕事でオフィスにいました。私は信じませんでした。ショックでしたが、私の息子ではないと思ったのです。あの日の午後、学校まで彼を迎えに行こうとしていました」

“Jeremy”でも描かれている通り、ジェレミー・ウェイド・デルは生前、新進気鋭のアーティストになろうとしていた。「彼はテキサス州フェアで初めて賞を受賞したのです」とワンダ・クレインは語っている。「彼は最優秀賞を受賞したのです。これは彼が12歳になる前のことでした」

今回公開されたインタヴューはこちらから。

ジェレミー・ウェイド・デルとクラスメートだったブリタニー・キングは自殺の時に教室に居合わせたという。「ショックと恐怖が胸に湧き上がってきました」と彼女は語っている。「生徒全員が教室の後方に走って、身を寄せ合いました」

「あの事件によって目を覚まされることになりました。言わば、人生とはいつだって最高とは限らないのです。現実には悲しいことが置きます。あの事件は私をすごく早く成長させることになりました。文字通り、一夜にして成長したのです」

パール・ジャムの楽曲について訊かれると、ブリタニー・キングは次のように語っている。「私は彼らがあの曲を書いたことに怒っています。彼らには分からないと思うのです。あそこにいなかったわけですから。あの物語は正確ではありません」

“Jeremy”のミュージック・ビデオはこちらから。

昨年、エディ・ヴェダーは米『ビルボード』誌にこの曲について次のように語っている。「この曲は新聞記事からのものなんだ。それについて書くことにして、記事で書かれた実際の人物がどのような人物か把握することについて考えてみた。そして、それは詮索になってしまうんじゃないかとも思ったよ」

「でも、僕は分かるところがあって、自分も一緒に育ったある少年に非常に似たようなことがあったんだ。実際には彼と一緒に育ったわけじゃない。いくつか出来事があっただけだ。でも、彼は最終的におかしくなってしまって、彼の世界は吹き飛んでしまって、彼は気が触れてしまったんだ。ある日、彼はクラスに銃を持ち込んできた。地理の授業中だったんだけど、彼は1000ガロンの水槽を銃で撃ち抜いてね。僕は廊下にいたんだけど、音が聞こえてきたのを覚えてるよ」

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