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キッスのギタリストであるポール・スタンレーは、エディ・ヴァン・ヘイレンがキッスに加入する寸前だったとする長年の噂を否定している。

ジーン・シモンズはこれまで、キッスが『暗黒の神話』をリリースした1982年周辺の時期にヴァン・ヘイレンを抜けてキッスに入ろうとしていたエディ・ヴァン・ヘイレンを、キッスに加入しないように説得したと多くのインタヴューの中で語っている。

ジーン・シモンズは2014年に『ギター・ワールド』誌とのインタヴューで噂について次のように語っていた。「その話は事実だよ。彼は本気だったんだ。彼は(シンガーのデヴィッド・リー・)ロスとの関係に不満を持っていてね。彼のことが耐えられなかったんだ。薬物もやっていたしね」

「その時に彼からランチに誘われて、レコード・プラント・スタジオの向かいにあるダイナーに行ったんだ。当時、まだキッスに加入していなかったヴィニー・ヴィンセントも一緒だったんだけどさ。あのずるい野郎だけどね。その時にエディに言われたんだ。『キッスに加入したいんだ。もうロスと喧嘩するのは御免だよ。もうウンザリだし、疲れたんだ』ってね。けど、俺はエディにこう伝えたんだよ。『エディ、ここには十分なスペースがないんだ。君は自分で音楽をコントロールできるバンドにいるべきだよ。君はキッスにいたら幸せになれない』とね。やめておくように彼を説得したんだよ。合わないと思ったからね」

ポール・スタンレーは今回、エディ・ヴァン・ヘイレンが加入しようとしたとする噂の真偽について改めて語っている。音楽サイト「ブラバーマウス」によれば、ポール・スタンレーはキッスのクルージング・イベント「キッス・クルーズ」の中で次のように語ったという。「エディ・ヴァン・ヘイレンがキッスに加入寸前だったなんてことはないよ。エディがスタジオに来た時があってね。彼は当時(ヴァン・ヘイレンで)問題を抱えていたんだ。その時は単にスタジオの様子を見に来ただけだったんだけどさ」

「彼が“Creatures Of The Night”のソロに圧倒されていたのを覚えているよ。『この人を呼んでくれ』って彼に言われたんだ。“Creatures Of The Night”のソロを弾いていたのは、ミスター・ミスターっていうヒット曲もたくさんあるバンドにいたスティーヴ・ファリスっていう男だったんだけどさ。素晴らしいギタリストなんだ」

「その時、エディーがキーボードの所に座ったんだよ。彼が当時取り掛かっていた曲のテープを持ってきていたことを覚えているんだけどね。俺としては、彼は素晴らしいギタリストのはずだよなっていう感じでさ。『エディ、君はキーボードで何をするんだ?』って思ったよな。けど、それが“Jump”の始まりだったんだよ。残りは後で作られることになったんだけどね。どちらにせよ、エディがキッスに入ることはなかったんだ。キッスに加入寸前だったなんてことはなかったんだよ」

キッスは先週、最後となるフェアウェル・ツアーのUK公演の詳細を発表している。キッスは来年にバーミンガム、ロンドン、マンチェスター、ニューカッスル、グラスゴーで公演を行う予定となっている。

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