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レディオヘッドのトム・ヨークは映画音楽を手掛けるバンドメイトのジョニー・グリーンウッドに「嫉妬していた」ことを明かしている。

トム・ヨークは10月26日に『サスペリア』のサウンドトラックをリリースしている。本作はトム・ヨークにとってキャリアの中で初めて長編作品のサウンドトラックとなり、映画はダリオ・アルジェントによる1979年公開作品をルカ・グァダニーノがリメイクしたものとなっている。

トム・ヨークは「BBCラジオ 1」の番組「ザ・チレスト・ショウ」に出演して、本作のサウンドトラックについて語っている。DJのフィル・タガートから、ジョニー・グリーンウッドのような映画音楽の経験が豊富にある人物がいたことは今回の制作の助けになったかと訊かれると、トム・ヨークは次のように答えている。「正直に言うと、彼には少しだけ嫉妬していたんだ。ただ、自分にはできないと思ってやろうとはしなかったんだけどね」

「ジョニーは天の上の存在だよ。オーケストレーションも理解しているし、楽譜を読むこともできるし、あらゆることを勉強したからね。彼は机に向かって作曲の勉強をしているんだ。ポール・トーマス・アンダーソンの最新作を手掛けた時には、当時の作曲家たちが書いたあらゆる作品に目を通していてね。楽譜が読めないから、僕には無理な話なんだけどさ」

トム・ヨークは次のように続けている。「そういうわけで、彼は自分がやろうとしていることをきちんと理解しているんだ。上辺をなぞっているだけの僕とは裏腹にね。単なるアマチュアだよ。しばらくそれが続いた後で、自分がホラー映画を手掛けようとしていることに唐突に気が付いて、こう思ったんだ。『さて、ホラー映画をやるわけだから、奇妙な音をたくさん作れるわけだ。楽しそうだね』っていう風にさ。実際はそれ以上のことだったし、それ以上にメロディアスにする必要があったし、冒険しなければいけなかったし、自分の声だけを使ってコーラス部分を組み立てる必要があったし、他にもいろいろとやる必要があったんだけどさ。要するに、僕は甘かったんだ」

トム・ヨークは番組の中でサウンドトラックに収録された“Suspirium”をピアノで披露しているほか、レディオヘッドの“Everything In Its Right Place”も披露している。

一方、トム・ヨークは先日、これまでやってきたものとは「まったく違う」とするソロ・アルバムの存在を明かしている。

「これまでは政治的な音楽なんて作りたくなかったんだけどね。今やっているのはとにかくそういうものなんだ」とトム・ヨークは語っている。「ナイジェル(・ゴッドリッチ)と仕上げようとしているところでね。そういう感じなんだ。常にあったものではあるんだけどね」

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