GETTY

Photo: GETTY

ザ・1975のマット・ヒーリーはドラマ「コロネーション・ストリート」への出演で知られる女優で母親のデニース・ウェルチに自身のヘロイン中毒との闘いについて公の場で謝罪している。

マット・ヒーリーは先日、来たるバンドの新作『ネット上の人間関係についての簡単な調査』のレコーディングに取りかかかる前に、バルバドスにあるリハビリ施設で治療していたことを明かしている。マット・ヒーリーは本作に収録されているカムバック・シングル“Give Yourself A Try”の中で自身の薬物との闘いについて言及している。

マット・ヒーリーは『Q』誌との新たなインタヴューの中で、ヘロインのせいで「作曲家、人間、友人、パートナー、息子としてひどい存在になってしまった」と語っている。

「母親に謝りたいと思っているんだ」とマット・ヒーリーは語っている。「親だったら、子どもにその種の問題(依存症)があって、考えないようにするなんて無理なわけでね。『うん、なぜだ』って……自分の責任だと感じてしまうんだ。分かるかな? 実際にはまったく責任がなくてもね」

マット・ヒーリーは2016年にリリースした『君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。』の“She Lays Down”で、母親の産後うつとの闘いについても歌っている。

マット・ヒーリーは『Q』誌とのインタヴューの中で亡くなったマック・ミラーについても言及している。マック・ミラーは現地時間9月7日にサン・フェルナンド・ヴァリーの自宅で意識不明のところを発見されている。マック・ミラーはドラッグのオーヴァードーズで亡くなったと見られている。享年26歳だった。

マット・ヒーリーはマック・ミラーについて、2014年にオーストラリアのフェスティバルで出会って以来「少しだけ」知っているとした上で、彼の死には「かなり動揺した」ことを明かしている。

「ただ悲しかったよ。彼は素敵な人だったんだ。才能に満ちていたしね」と彼は語っている。

マット・ヒーリーは先日、『NME』とのインタヴューの中で、フェイヴァーと名付けられた馬と一緒に過ごしたことでいかに薬物中毒を克服できたかを明かしている。

「セラピストの一人から、馬とのセラピーをやってみませんかっていうことを訊かれたんだ」とマット・ヒーリーは語っている。「それで考えてみたんだけどさ。俺は非常にシニカルなイギリス人だからさ。エネルギーやらヴァイブやらを信じないし、実際、懐疑的だったんだよ。『ウソだろ、一体俺はこれからどうなるんだ? 2週間も馬が隣にいるのかよ?』っいうふうにね」

「それで、そこにいることになったんだけどさ。正直に言うと、初日は馬の隣でこう思っていたんだよ。『なんて馬鹿なことをしているんだろう。馬の隣にいれば、いずれ深遠な瞬間が訪れるなんて思ってるんだからね』ってね。それから3日が経って、セラピストから(馬を訓練するための施設である)ラウンドペンに案内されて、『深呼吸して』って言われながら、馬の近くでロープを振る練習をしたんだ。セラピストからは、どうすれば5分ほどで馬の信用を得られるかについて教わったんだ」

マット・ヒーリーは次のように続けている。「それで実際に、馬が俺のほうに来てくれて、隣についてくれたんだ。その馬は俺の隣がどこよりも安全だと思ってくれたみたいで、1日中そばにいてくれたんだよ。これまで経験した中で、最も深遠な経験だったね。本当にそうだったんだ。今振り返ると、あの時はこれまでに他の人に接してきたどんな時よりも、何百万倍も人間らしいやり方で、どうすればこの馬に認めてもらえるだろうかっていうことを考えていたよ」

ドキュメンタリー『ザ・ビートルズ: Let It Be』をディズニープラスで見る 広告

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ