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クイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディ』の出演者が映画の中で「ライヴ・エイド」でのクイーンの伝説的なステージをいかに再現したかを振り返っている。

10月24日にイギリスで公開された映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、1970年のクイーンの結成から1985年の7月13日に出演した「ライヴ・エイド」まで、彼らがスターとして歴史に名を刻む歩みを描いたものとなっている。クイーンは「ライヴ・エイド」で、“Bohemian Rhapsody”、“Radio Ga Ga”、“Hammer to Fall”、“Crazy Little Thing Called Love”、“We Will Rock You”、“‘We Are the Champions”の6曲を披露している。

映画でそれぞれブライアン・メイとジョン・ディーコンを演じているグウィリム・リーとジョゼフ・マゼロは撮影を振り返り、「ライヴ・エイド」の公演をいかに忠実に再現しようとしたかについて語っている。

「僕らは(バックで流れる音楽に合わせて)忠実に演奏する必要があったんだ。誰かの演技が酷いモノマネのように見えてしまったら、遠くからでもバレてしまうわけでね」とグウィリム・リーは「デジタル・スパイ」に語っている。「別の案としては、僕ら全員が演奏しているワイドなシーンが映っていたと思ったら、明らかに自分のものではない毛深い手の映像に切り替わるっていうのもあったんだけどね」

「僕らが最初に撮ったシーンだったんだ。あの『ライヴ・エイド』のシーンがね」とグウィリム・リーは続けている。「初日の撮影はステージに駆け上がるというものだったんだけど、恐怖もアドレナリンも非常に迫るものがあったね。一か八かという状況で、僕らにとってかなり厳しい挑戦になったわけだけど、そのおかげでグループとして団結することができたんだ」

ジョゼフ・マゼロは次のように語っている。「タイミングこそがすべてという感じだったんだ。まったく同じものを求められていたんだよ。あの映像はものすごく有名なものだから、内容がどうであれ、出演者が誰であれ、人々からはそれと同じものを求められるわけだからね」

グウィリム・リーはクイーンのオリジナルのライヴ音源に合わせて演技ができたことについて「ありがたいことだった」として、「方向性を見失うなってなどいられなかった」と語っている。

「困惑してなどいられなかったよね。だって、撮影になって、ちょっと怖気づいていたとしても、やらなきゃならなかったのは、昔の映像を観て、『そうだ、ブライアンはあの時どう動いていたんだっけ?』って確かめることだったからね」と彼は振り返っている。

フレディ・マーキュリーの長年の友人で元フィアンセのメアリー・オースティンを演じているルーシー・ボイントンは、映画の撮影中に動きを指導するコーチがついていたことを明かしている。

「(動きを指導してくれる)ポリー・ベネットっていう人がついていたんだけど、彼女は本当に素晴らしいの。この映画では、『ライヴ・エイド』のパフォーマンスのすべてのビートが演技とマッチしているのよ。観た時はすごく衝撃を受けたわ」とルーシー・ボイントンは語っている。「最後に私たちが音楽を通して蓄積してきた感情やあらゆるものと一緒にあのシーンを観た時は、多くのものが込み上げてきたわ。涙も自然に流れてきたの」

映画でフレディ・マーキュリー役を演じているラミ・マレックは先日、映画の撮影中にフレディ・マーキュリーに扮するために使用した入れ歯を今も取っておいていることを明かしている。

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