ザ・ストーン・ローゼズのフロントマンであるイアン・ブラウンは9年ぶりとなるソロでの新作『リップルズ』のリリースを発表して、本作より新曲“First World Problems”の音源を公開している。
イアン・ブラウンは今週、新曲を予告するポスターが目撃されて音楽活動への復帰が示唆されていた。ザ・ストーン・ローゼズも2016年に新曲とツアーを発表する際にマンチェスター各地にレモンのポスターを貼って同様の予告を行っており、このポスターはそれに続くものとなっている。
ソロ・アルバムは2009年の『マイ・ウェイ』以降、リリースされていないイアン・ブラウンだが、昨年よりザ・ストーン・ローゼズを離れて音源に取り組んでいると噂されていた。
イアン・ブラウンは今回、新曲“First World Problems”の音源を公開してニュー・アルバム『リップルズ』を2019年3月1日にリリースすることを発表している。
“First World Problems”の音源はこちらから。
新作はイアン・ブラウンがプロデュースを手掛けており、そのほとんどの楽曲を彼が書いている。彼はアルバムに収録されている3曲を自身の息子と共作しており、息子はアルバムを通して様々な楽器を演奏しているという。『リップルズ』のレコーディングはリヴァプールで行われ、アビイ・ロード・スタジオの「ザ・ビートルズ・ルーム」でもレコーディングが行われている。
『リップルズ』にはバーリントン・リーヴィの“Black Roses”のカヴァーや、マイキー・ドレッドの“Break Down The Walls”のカヴァーも収録されている。
『リップルズ』のトラックリストは下記の通り。
‘First World Problems’
‘Black Roses’
‘Breathe And Breathe Easy (The Everness Of Now)’
‘The Dream And The Dreamer’
‘From Chaos To Harmony’
‘It’s Raining Diamonds’
‘Ripples’
‘Blue Sky Day’
‘Soul Satisfaction’
‘Break Down The Walls (Warm Up Jam)’
ザ・ストーン・ローゼズは現時点で最後の公演となっている昨年6月のグラスゴー公演で、フロントマンのイアン・ブラウンが「終わることを悲しまないで、実現したことを喜んでほしい」と語ったことを受けて、これが最後のライヴになるのではないかと噂されていた。
その後、ザ・ストーン・ローゼズに近い関係者らによってイアン・ブラウンがスタジオでソロとしての新作に取り組んでいることが噂されていた。一方で、英国会社登記所による書類によれば、2015年にバンドが立ち上げたツアーのための会社「セカンド・ツアリング」は今年10月に強制登記抹消の官報を受けたことが明らかになっている。これは、2017年の12月24日に「セカンド・ツアリング」の登記が抹消され、清算されたことを意味している。
ザ・ストーン・ローゼズの伝記を執筆したジョン・ロブはザ・ストーン・ローゼズとしての活動休止の噂について自身の考えを語っている。
「彼らが活動を休止したと100%公式な形で発表されたわけではないけれど、そう見えるってことだよね」とジョン・ロブは『NME』に語っている。「彼らについて言えるのは、ザ・ストーン・ローゼズに確かなことなんて一つもないということだよ。それが彼らを面白いバンドにしている要素の一つなんだ」
「僕はマニック・ストリート・プリーチャーズが大好きだけど、彼らには確固たるものがある。これは彼らへの批判とかじゃないんだ。でも、マニックスは他のメンバーの人生のためにもバンドであり続けるのが分かるだろ。ザ・ストーン・ローゼズについては、バンドを組んだ最初の日から常に波乱を含んでいるわけでね。彼らの輝きっていうのは儚く、掴みどころがなくて、消えてしまうものなんだ。一度手にしても、もう一度手放してしまうんだよ」
ザ・ストーン・ローゼズは2011年に再結成され、今夏にはウェンブリー・スタジアムで4年ぶりとなるロンドン公演を行っている。ザ・ストーン・ローゼズは2016年に“All For One”と“Beautiful Thing”の2曲の新曲を公開しており、ファンからはアルバムの発表が待たれていた。
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