クイーンのロジャー・テイラーは映画『ボヘミアン・ラプソディ』でなぜサシャ・バロン・コーエンがフレディ・マーキュリー役から降板したかについて口を開いている。
現地時間10月24日にイギリスで公開された映画『ボヘミアン・ラプソディ』は1970年のクイーンの結成から1985年の「ライヴ・エイド」まで、彼らがスターとして歴史に名を刻む歩みを描いたものとなっている。
サシャ・バロン・コーエンは2010年9月に映画の制作が発表された際、フレディ・マーキュリーを演じる予定だったが、2013年の夏に降板している。
当時降板について、バロン・コーエンとクイーン側のブライアン・メイ、ロジャー・テイラーが映画の方向性で意見が折り合っていなかったためと言われている。バロン・コーエンはブライアン・メイについて「素晴らしいミュージシャン」であるが「素晴らしい映画プロデューサーとは言えない」と語っている。
「フレディ・マーキュリーに関する素晴らしい話はたくさんあるんだ」とサシャ・バロン・コーエンは以前に語っている。「フレディはワイルドだしね。パーティーで小人がコカインの盛られた皿を頭に乗せて歩き回るっていう話があってさ」
しかし、サシャ・バロン・コーエンはこのエピソードが映画に盛り込まれないことを知って、次のように語っている。「彼らはバンドとしての遺産を守りたかったんだ」
今回、ドラマーであるロジャー・テイラーはサシャ・バロン・コーエンの降板についてAP通信に次のように語っている。「サシャとはたくさんの話をしたんだけど、進まなかったんだよね。僕は彼が真剣に捉えていなかったと思うね。フレディのことを真剣に捉えていなかったんだよ。まあでも、本当に長い道のりだったと思うけど、やっとその最後にいるんだ」
演技が高い評価を得ているフレディ・マーキュリー役のラミ・マレックについてロジャー・テイラーは次のように語っている。「彼はすごいよ。彼が見つかって、ありがたかったね。信じられない男なんだ、すべてにおいてね。周りに対してやさしいし、徹底的に打ち込むし、本当に才能があるんだ。びっくりさ! 完全にフレディだったからね。要するに彼は最高だよ。これ以上のものはできなかったはずだよ」
一方、ラミ・マレックは撮影後もフレディ・マーキュリーを模した偽の歯をつけ続けていたことを明かしている。
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