GETTY

Photo: GETTY

ノエル・ギャラガーはハイ・フライング・バーズとのツアーをオアシス時代を引き合いに出して語っているほか、弟のリアム・ギャラガーはプリティーグリーンで稼いでいるのでオアシスを再結成する必要などないはずだと疑問を呈している。

ノエル・ギャラガーは『エニー・ロード・ウィル・ゲット・アス・ゼアー(イフ・ウィー・ドント・ノウ・ホエア・ウィーアー・ゴーイング)(原題)』と題された自身初となる書籍を11月に刊行することを記念して、現地時間10月23日にロンドンのキングス・プレイスでQ&Aセッションを行っており、『NME』もこれに参加している。

本書は、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズとしての最近のワールド・ツアーの模様や、マーキュリー・プライズにもノミネートされている彼の最新作『フー・ビルト・ザ・ムーン?』の制作過程について追ったものとなっている。また、本書には写真家のシャロン・レイサムによって撮影された写真も掲載されている。

「時々、自分がやっていることにちょっと飽きてしまうこともあるんだけどね」とノエル・ギャラガーは聴衆に語っている。「仕事として考えることもあるわけでさ。けど、今回のツアーは今のところ最高だと思っているよ。『俺って最高なんだな。マジで』っていうほどにね」

彼は次のように続けている。「オアシスの時は3つか4つの時期に分かれるんだ。最初の時期は1994年から96年までだね。爆発的な人気を得たわけだけど、当時まだ幼かった俺たちは何にも考えちゃいなかったんだ。単に、次のは前よりもビッグになるんだろうなとしか考えていなかったよ。次の時代は1996年から98年までで、この時はどこへ行ったって大物扱いだったね。1998年から2000年代半ばまで続いた次の時代で勢いが落ち着くことになって、少しずつ崩れ始めていったんだ。けど、今はまったくもって当時とは違うんだよ」

「今は俺もバンドも自分のペースでやれているからね。他の奴らとだったらツアーに出ていないと思うよ。もしも一緒にツアーに出る人を世界中から選べたとしても、俺はこいつらを選ぶだろうね。あいつらとつるむのは楽しいし、ギャラもそこまで高くないしな。これも重要なことなんだよね」

ノエル・ギャラガーはさらに次のように語っている。「俺はよくバンドの連中にこう言うんだよ。『ここには何かで世界で一番になっている奴はいない』ってね。言ってること分かるかい? 俺たちはグループなんだ。全員で音を鳴らして、それをみんなが気に入ってくれるんだ。俺についても、最高のシンガーじゃないし、最高のギタリストでもないからね。けど、俺自身でいるっていうことについて言えば、世界で一番だね。たくさんの奴が金を払ってまで俺になろうとしてるんだからね。まあ、それは楽勝だよ」

ノエル・ギャラガーは続けてイギリス北部で出演したフェスティバルの観客がいかに弟のブランドであるプリティーグリーンの服を着ていたかについて語っている。

「父親と一緒に来たようなキッズばっかりだったんだけどさ。あいつらは頭から爪先までプリティーグリーンの服を着ていたよ」とノエル・ギャラガーは振り返っている。「会場がみんなそういう奴らばっかりなんだ。俺は自分の母親にこう言ったよ。『リアムは何でオアシスを再結成したいと思ってるんだろうな? 金なら十分持ってるはずだぜ』ってね」

ノエル・ギャラガーは先日、2枚のニュー・アルバムに取り掛かる可能性を示唆しているほか、『NME』とのインタヴューで新作について「ポリスとザ・キュアーが一緒にバンドを組んだようなもの」になると語っている。

著書『エニー・ロード・ウィル・ゲット・アス・ゼアー(イフ・ウィー・ドント・ノウ・ホエア・ウィーアー・ゴーイング)』は11月1日に刊行される。

ドキュメンタリー『ザ・ビートルズ: Let It Be』をディズニープラスで見る 広告

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ