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U2のボノは現地時間10月23日にロンドンO2アリーナで行った公演の中でイギリスのEU離脱に言及して「共通の夢や連帯の強さ」を失うことになると語っている。

U2は現在「エクスペリエンス+イノセンス」ツアーを行っており、ボノはこの日の公演で政治的なメッセージを込めた楽曲“Get Out Of Your Own Way”を披露する前にイギリスのEU離脱について言及している。

巨大なEUの旗に構成国を意味する星の一つとしてハートに囲まれたユニオンジャックが描かれた映像を背にボノはロンドンについて「素晴らしいヨーロッパの都市」と称して讃えている。

「僕たちはヨーロッパ中をツアーしてきたわけでさ。君たちがどう考えていようと、マドリードからベルリン、パリ、そしてアムステルダムに至るまで、話題になることといったら、UKを愛しているということだけなんだ」

「彼らは君たちが大好きなんだ。誰しもが君たちに抜けて欲しくないと思っているよ。それが事実なんだ。僕らにとって、これは旗から一つの星が消える以上に大きなことなんだ。共通の夢を失い、連帯の強さも失われてしまうんだからね。イングランド人や、スコットランド人、ウェールズ人、そして北アイルランド人の君たちがいなければ、僕らは弱くなってしまうんだよ」

この日の公演で、ボノは最後に披露した“13 (There is a Light)”を現地時間10月22日に亡くなったアメリカ人の牧師で学者/作家のユージーン・ピーターソンに捧げている。「昨夜、僕らのもとを去ったユージーン・ピーターソンにこの夜を捧げたいんだ」とボノは観客に語りかけている。

また、U2は現地時間10月19日に行ったマンチェスター公演で昨年にマンチェスター・アリーナを襲ったテロ事件の犠牲者を追悼の意を表している。

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