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ポール・マッカートニーによる全米アルバム・チャートの1位を獲得した最新作『エジプト・ステーション』について、彼のマネージャーやレーベルの担当者らがそのマーケティング戦略を振り返っている。

ポール・マッカートニーは、9月7日にソロとしての通算18作目となる最新作『エジプト・ステーション』をリリースしている。ニールセン・ミュージックの集計によれば、同作は発売初週に15万3,000枚を売り上げており、ポール・マッカートニーは同作で36年ぶりに全米アルバム・チャートの首位を獲得している。

ポール・マッカートニーは最新作のリリースに先駆け、同作からのシングルである“I Don’t Know”と“Come On to Me”がリリースされたタイミングで「ザ・レイト・レイト・ショウ・ウィズ・ジェームズ・コーデン」の名物企画「カープール・カラオケ」に出演している。

「まさに怒涛のようなキャンペーンでした。『カープール・カラオケ』からプロモーションを始めた瞬間に、ポール・マッカートニーの新作を迎える全員の準備が整ったという感覚になったのです」とキャピトル・レコーズでマーケティング部門の副代表を務めるアルジュナ・プリジャルは米『ビルボード』誌に語っている。

ポール・マッカートニーは最初に公開された23分間の映像の中で、司会のジェームズ・コーデンとともにペニー・レインや自身が幼少期を過ごした家を訪れているほか、かつてジョン・レノンとともにギグを行っていたパブでサプライズ・ライヴを行っている。

「実際にやるまで予測できないようなことの一つでした。出演の話が上がった時、ポールは普段通りのことはやりたくないと考えていました」とポール・マッカートニーのマネージャーを務めるマーヴェリック・マネージメントのスコット・ロジャーは語っている。「単に歌を歌いながらドライヴをするという内容にはしたくなかったのです。彼が少しだけ間口を広げたおかげで、幅広い視聴者の心に届くことになりました。それが我々の得られた教訓です」

「そのような結果は予測できませんでしたが、視聴者の感情に訴えかけ、彼らに自分たちがポールやザ・ビートルズの何が好きだったのかを思い出してもらうことができたのです」

「どこへ行ってもポールがいるような感覚になりましたが、実際のポールはこれまでのキャンペーンほど稼働していなかったのです」とスコット・ロジャーは続けて語っている。

ポール・マッカートニーはその後、ラジオ局「シリウスXM」のハワード・スターンの番組に出演してザ・ビートルズ時代のことについて語っているほか、ポッドキャスト「WTF・ウィズ・マーク・マロン」でのインタヴューや、ジョン・レノンらと数人でマスターベーションをしたことを明かして話題となった『GQ』誌とのロング・インタヴューを行っている。

『エジプト・ステーション』がリリースされた週、ポール・マッカートニーはアメリカのテレビ番組「ザ・トゥナイト・ショウ・スターリング・ジミー・ファロン」に出演して、新作のリリースを記念してスペシャル・イベントを行うことを予告している。彼はその翌日、ニューヨークにあるグランド・セントラル駅の一角を閉鎖して、サプライズ・ライヴを行っている。このライヴはYouTubeとパートナーシップを結んで行われたもので、ライヴの模様はYouTubeでストリーミング配信されている。

「最近は有名なヒップホップ/ラップ・アーティストがアルバムを出すとなれば、何百万回もストリーミングで再生され、翌週にチャートの1位を獲得することになります。テイラー・スウィフトのようなビッグなポップスターでもなければ、彼らに敵うことはできないのです」とスコット・ロジャーは語っている。「ラジオ局で流れる『トップ40』の番組を当てにすることもできません。アルバムの売り上げには繋がらないのですから。我々は、ポールを聴いてくれる方々やファンの方々が、彼のアルバムが出ることを確実に知ってくれていたのだと考えています。ポールのことが話題になっていたのです」

「アーティストやレーベルは、話題になったりニュースになるようなイベントを行いたいと考えています。ポールはそれを大々的に実現して、人々が参加したり目撃したいと思うようなイベントを作り上げたのです」とコンサルティング・ファーム「キリアン・コンサルティング」の代表を務めるジョー・キリアンは語っている。「確かにサプライズでリリースできるアーティストも中にはいますが、ポールのようなアーティストの場合は、高揚感や認知度を高めるために大々的に宣伝したほうがいいのです」

ポール・マッカートニーは10〜11月にかけて「フレッシュン・アップ」と題した新たなツアーで来日公演を行うことも決定している。11月5日に行われる両国国技館公演はソールド・アウトとなったことが発表されている。11月8日のナゴヤドーム公演も完売している。

来日公演の詳細は以下の通り。

10月31日(水)東京ドーム
OPEN 16:30/START 18:30(予定)
S席:18,500円、A席 :16,500円、 B席:14,500円

11月1日(木)東京ドーム
OPEN 16:30/START 18:30(予定)
S席:18,500円、A席 :16,500円、 B席:14,500円

11月5日(月)両国国技館
OPEN 17:30/START 18:30(予定)
全席指定 38,500 円(税込)

11月8日(木)ナゴヤドーム
OPEN 16:30/START 18:30(予定)
S席:18,500円、A席 :16,500円、 B席:14,500円

更なる公演の詳細は以下のサイトで御確認ください。

http://freshenup-japantour.jp

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