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今は亡きジョイ・ディヴィジョンのフロントマンであるイアン・カーティスが所有していたキッチン・テーブルが再びEベイに出品されている。この商品は2013年にも売りに出されている。

2年前は8400ポンド(約150万円)で入札が終了しているが、おそらく購入に対してより高値の入札がなかったものと思われる。今回の出品は「人々の求めに応じて」行われたとしている。

このキッチン・テーブルは1980年にイアン・カーティスが過ごした家にあったもので、出品者のテル・ハロップは、イアン・カーティスの伝記映画『コントロール』を観ていて、この貴重な一品を所有していることに気づいたと主張している。

テル・ハロップは、今回の売却で得る対価をオールウェイズ・ザ・ウェイという自分のバンドの資金にしたいとしている。彼は以前に『NME』に次のように語っている。「出品する際にいろんなことを言うこともできたけど、そうしたくなかったんだ。もし、イアン・カーティスのラウンジ・テーブルであったとしても僕はこれを買ったんじゃないかな。僕は珍しいから、このテーブルを買ったんだ。みんながレコードを買い、僕はテーブルを買ったんだ。オールウェイズ・ザ・ウェイというバンドは長年、僕の人生なんだよ」

入札はこの記事の執筆時は9件で、510ポンドとなっている。

ジョイ・ディヴィジョンの生存しているメンバーは前回の出品時にこの売買について非難している。『NME』に次のように綴っている。「ジョイ・ディヴィジョンのオリジナル・メンバーであるバーナード・サムナーとスティーヴン・モリスは、家族のデボラ・カーティスとナタリー・カーティスの声に力を貸したいと思っている。元々家族が所有していたにもかかわらず、現在Eベイに出品されている、このテーブルの売却についてメディアが報じていることによって家族は苦痛を味わっているんだ」

声明はこう続いている。「デボラとナタリーは今回のテーブルの売却についてまったく関わりがないことを指摘したいとしている。テーブルは1980年に家と一緒に売却されたもので、ナタリーは証明書にサインも行っていない。さらに家族の個人的な品の売却とそれを受けてのメディアの報道は不快で、狼狽させるものだと考えている」

一方、19万ポンド(約3500万円)で購入されたイアン・カーティスの家は博物館になろうとしている。

今年2月、マックルズフィールドのバートン・ストリート77にあるイアン・カーティスの家が売りに出されると、この2つのベッドルームのある家を購入するための寄付を募るキャンペーンが行われることになった。

企業家で、クラシック音楽の教育を受けているヘイダー・ゴールドマンは、提示価格の11万5千ポンドに加え、7万5千ポンドの補償金と弁護士費用を支払って、この家を購入している。

「ほぼ提示価格の2倍である19万ポンドで購入したわけですが、そうしなければならないように感じたのです」と彼は語っている。「特に若い頃のヒーローだったミュージシャンが所有し、暮らしていた家を購入するのに必要な寄付を集められなかったファンの窮状を聞くにつれ、そう思ったのです。ジョイ・ディヴィジョンは、今日の多くのバンドに影響を与える音楽的伝説を残してくれました」

家の購入について『ガーディアン』紙に語ったヘイダー・ゴールドマンは、次のように述べている。「僕の個人的なエゴだと思うんだ。ほかの人がレンブラントの絵を買うみたいにね。僕にとっては、ジョイ・ディヴィジョンは現代のレンブラントなんだよ」

ヘイダー・ゴールドマンはこの家を博物館にすることについて「強い意欲」を持っているとし、ジョイ・ディヴィジョンの博物館にくわえ、世界中のアーティストをサポートするような「デジタル・ハブ」にしたいとしている。

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