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マイケル・ブーブレは息子のガン闘病によって自身の人生を見つめ直したことで、新作『ラヴ』でもって音楽から引退することにしたと語っている。

マイケル・ブーブレの長男のノアは3歳の時にガンと診断されていたが、現在は寛解している。しかしながら『デイリー・メール』紙との新しいインタヴューの中で、マイケル・ブーブレは「この仕事から引退しようとしている」と語っている。

マイケル・ブーブレは苦しみの原因について次のように語っている。「自分のすべてが変わってしまったんだ。人生の受け止め方がね。泣いてしまわずにこの話ができるかどうか分からないよ。決して公の場で感情をコントロールする術を失ってしまったことなんてないんだけどね」

結果として、マイケル・ブーブレは自身が十分すぎる名声を得ていると語っている。「実際、ミュージック・ビジネスに戻ってくることはないと思っていたんだ。音楽と恋に落ちていなかったからね。音楽のことを脇に置いておく必要があったんだよ」

マイケル・ブーブレは息子がガンと診断される前は「有名人であることのナルシシズム」で頭がいっぱいだったと認めている。「喜びを失ってしまっていたんだ。ある時点から……違う方向へと進むようになっていたんだ。僕は失ってしまうかもしれないと思ったものにしがみつくのに精一杯になってね。維持するためには、なにか特別なことをしなければならないと考えてた。でも、そもそもなんでそんなことをしたいのか疑問を感じ始めていたんだ」

「でも、ガンと診断されたことで、こんな取るに足らないことを心配して、なんて馬鹿だったんだってことに気づかされたんだ。そんなことで不安になっていた自分のエゴに恥ずかしくなったよ」と彼は続けている。

マイケル・ブーブレは「人間性の面で信頼してくれた」ファンへの「感謝の気持ち」と「僕のアイドルのレガシーを途切れさせない」ために最後のアルバムを1枚だけ作りたかったと結んでいる。「僕の個人的なつらいことだけじゃなくて、アメリカでの政治的混乱や分裂するヨーロッパを見ていて、もし世界が終わるのだとしたら、音楽にとってこれ以上の時代はないと思ったんだ」

マイケル・ブーブレはまた、アメリカのテレビ番組「ザ・レイト・レイト・ショウ・ウィズ・ジェームズ・ コーデン」の名物企画「カープール・カラオケ」に出演予定であることを明らかにしている。

マイケル・ブーブレは次のように語り、インタビューを終えている。「僕はこの仕事から引退しようとしているんだ。パーフェクトなアルバムを作ったからね、これで頂点のまま去ることができるんだよ」

しかし、マイケル・ブーブレの広報担当者は『アス・ウィークリー』誌に「まったく引退などはしません」と語っている。「彼はどこにも行きません」

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