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オーリー・ディラソンは性的暴行をしたとされる日の詳細が明らかになったことを受けて、女性の主張を否定している。

今月、シガー・ロスのドラマーにしてマルチ・インストゥルメンタリストであるオーリー・ディラソンは2013年にロサンゼルスで行ったとされるミーガン・ボイドへの性的不品行の告発を受けて、バンドを脱退することを発表している。

今回、「ピッチフォーク」は当日の経緯を確認するためにミーガン・ボイドへの取材を行っている。彼女は2013年1月9日、26歳の時の出来事だったとしており、当時はボディー・ショップという名前のウェスト・ハリウッドにあるストリップ・クラブで働いていた。午前3時30頃、外でタバコを吸っていたところ、「素敵な車」に乗った男性が近づいてきて、街にいるバンドのドライバーをやってると名乗ったという。そして、オーリー・ディラソンが店に入る前に、もしバンドのメンバーとダンスしたかったらお願いしてみろと男は差し向けたとしている。

「ある人に憧れを持っていると、信じてしまうことがあります」とミーガン・ボイドは語っている。「ついていくことにしたのはそれが理由です。それ以外に男性とクラブを出る事情なんてありません」と彼女は語っている。「こうした環境で働いていると、女性に無礼なことをする権利があるなんて男性が思うことがあると予測しなければなりません」

「オーリーに会ったとき、そういう男性には見えませんでした……あのバンドにいる人がストリップ・クラブに来るなんて考えもしません」

オーリー・ディラソンが自身が結婚していることを告げ、妻は子どもを生んだばかりなんだと伝えたものの、最終的にミーガン・ボイドは一緒にベッドに入ることになり、裸になるように言われ、眠ってしまったという。起きた時にはオーリー・ディラソンは彼女にオーラル・セックスをしており、その後、合意なくセックスに及んだと彼女は語っている。

彼女は2013年にレディットの「アスク・ミー・エニシング」でレイプについて告発したものの、警察には行かなかったとのことで、これだけ有名なバンドのメンバーを告発することで引き起こされることが怖かったという。「トラウマに悩まされることになりました」と彼女は語っている。「私は男性とのおかしな問題をたくさん抱えていて、男性が怖かったのです。それは私にとって大変な時期でした」

彼女は次のように続けている。「当時は今、起きているようなことが起きてほしくなかったのです」

ミーガン・ボイドはオーリー・ディラソンが女性団体のレイキャヴィク・スラットウォークの設立者である活動家と新たなパートナーとして婚約したことを知って、自身の体験を公開することを決めたとし、「彼は女性のための安全な場所にいるべきではない」として「ひどく腹立たしかった」と述べている。

一方、オーリー・ディラソンも「ピッチフォーク」に対してミーガン・ボイドがインスタグラムで公開した9月27日のメールは自分が書いたことを認めていて、メールには次のように書かれている。「君がこうしたことをすべて経験したというのは残念だよ。でも、あの夜の僕の体験というのは君のとは完全に違うものなんだ」

オーリー・ディラソンは今回「ピッチフォーク」に対して自分は合意のないセックスはしていないし、セックス自体もしていないと主張している。

オーリー・ディラソンはあの夜一緒に過ごしたことは認めたものの、「話をして飲んだ」だけだとしており、現段階ではこれ以上コメントするつもりはないと述べている。その上で今後、この件について更に語ることはあるかもしれないとしている。

オーリー・ディラソンは「僕のコメントは私は何もしていないということだ」と述べている。

先日、脱退時にオーリー・ディラソンはフェイスブックで次のように述べていた。「この問題の大きさを考慮して、シガー・ロスを脱退することを決めました。自分にとって難しい決断でしたが、こうした深刻な告発が、バンドやこれまでの年月で成し遂げてきた重要で美しい作品に影響を与えさせることはできなかったのです」

「この悪夢から抜け出すために力の限りを尽くしますが、性的暴行のこのような苦しみに配慮して、そうした闘いを公のものにするつもりはありません」

残りのバンド・メンバーは後に次のように投稿している。「ここ数日で彼に対して提起された極めて深刻で、個人的な告発を受けて、彼がこの問題に個人的に対処してもらうべく、バンドメイトであるオーリー・ディラソンの脱退を本日受け入れることにしました。ヨンシー&ゲオルグ」

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