元ニュー・オーダーのピーター・フックはニュー・オーダーの新たなドキュメンタリー作品について語り、その関係性が改善される機会は失われてしまったと語っている。
先月、ニュー・オーダーは新たなドキュメンタリー「ディケイズ」が英テレビ局のスカイ・アーツで放送されている。番組は、バンドが2017年のマンチェスター・インターナショナル・フェスティバルのステージに向けて、アーティストのリアム・ギリックや12人編成のシンセサイザーによるオーケストラと行った準備の様子を追ったものとなっている。番組はさらにバンドに最も近いコラボレーターたちにインタヴューを行っていて、「バンドの歴史について今までにない解釈」を与えるものだという。
ピーター・フックは2007年にバンドを脱退し、昨年の最終的な合意に達するまでロイヤリティを巡ってバンドと法的闘争を繰り広げていた。
ピーター・フックは『NME』に「ディケイズ」を観たかと訊かれると次のように語っている。「いや、観てないよ。でっち上げの大ファンというわけじゃないからね。悲しいことにニュー・オーダーについて、かつては誰もがずっとシンセサイザーの多さに不平を言っていたわけでね。だから、多くの人の希望のトップにあるのはそういうくだらないものがないニュー・オーダーを観ることだと俺は思うけどね」
「これは俺の個人的な意見だけどさ。あれはかなり野心的なプロジェクトだったよね。俺は聴いてないし、望んで残念なポジションにいるわけでもないけどさ」
彼は次のように続けている。「2011年に再結成したときに俺をどんなふうに扱ったか、パブリックな形で記録が残っているわけでね。満足には程遠いものだったんだ。もう友人じゃないし、あんなことがあって、もう戻れるかどうか定かじゃないけどさ。でも、元カノとまた連絡を取ろうっていう気にはならないだろ?」
昨年、ピーター・フックはニュー・オーダーとの法的紛争の解決について『NME』に語っている。
「実はさ、イングランドの司法制度は難しくて、一旦その中に取り込まれちゃったらすごく大変なんだ。誰かに助言するなら、軽やかに動けということだね。司法制度と闘うというだけじゃないんだよ。正義のために闘っているわけでね。自分の生活を取り戻せて嬉しいし、家族のことを思っても嬉しいんだ。そいつに覆われないで済んだわけなんだよ」
「再結成はすぐには起こらないと思うよ、残念ながらね。でもさ、それが人生ってものだよね」
ニュー・オーダーは先日、11月の中南米ツアーに先駆けてUKで今年唯一となる公演を行うことを発表している。
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