アークティック・モンキーズのフロントマンであるアレックス・ターナーはバンドの昔の楽曲を現在披露する際に生じる不思議な感覚について語り、ファースト・アルバムの楽曲を披露する際には「カヴァーを披露しているような気分になる」と明かしている。
アークティック・モンキーズは現在、今年5月にリリースされ、マーキュリー・プライズにもノミネートされた最新作『トランクイリティ・ベース・ホテル・アンド・カジノ』を引っ提げたワールド・ツアーを行っている。アークティック・モンキーズは最近のUK公演でファースト・アルバム『ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット』の“Mardy Bum”や“A Certain Romance”、2作目『フェイヴァリット・ワースト・ナイトメア』からのシングル“Fluorescent Adolescen”などを披露しており、彼らの最新サウンドである、ピアノを中心とした宇宙的で深遠なバージョンにアレンジしている。アレックス・ターナーは今回、新たなインタヴューの中で昔の楽曲を今披露することについて語っている。
「実際、ファースト・アルバムの曲を演奏する時は、カヴァーか何かを披露しているような気分になるんだ」とアレックス・ターナーはカナダの『ビートルート』誌に明かしている。「まあ、それで問題はないんだけどね。そういうことをやるのも嫌いじゃないからさ。“Mardy Bum”とかを演奏している時にそういう心地になるんだけど、自分が書いた曲だとすら思えなくなってしまうんだ」
アレックス・ターナーは一方で、ファースト・アルバムと最新作には歌詞的な繋がりがあるとも語っている。
「(『ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット』の)スタイルと(『トランクイリティ・ベース・ホテル・アンド・カジノ』の)スタイルには、歌詞的にとても直接的に感じるものがあるんだ」とアレックス・ターナーは続けている。「最初の何作かは、その多くが実際に起きたことを率直に表現しているんだけどね。その後のアルバムでは、そういうスタイルから離れたというか、少なくとも以前よりも直接的ではなくなったんだ」
「歌詞を書くことにおける、他の分野のことも身につけたんだよ。もしくは、違うやり方で歌詞を書いてみたって言えばいいかな。今の俺たちには、一番最初に持ち合わせていたような、真っ直ぐで直接的なものが本質にあるような気がしているよ」
アークティック・モンキーズは10月7日のオースティン・シティ・リミッツから北米ツアーを行う予定となっている。
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