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スウェードは2018年の「無意味なポスト・トゥルースの世界」が最新作『ザ・ブルー・アワー』にいかに反映されているかについて語り、イギリスのEU離脱は「この国にとっての災禍」だと語っている。

ポスト・トゥルースはイギリスでは2016年に行われたEU離脱をめぐる国民投票の際に流行した言葉で、客観的な事実よりも感情的な訴えが重視される政治状況を指す言葉となっている。

スウェードの大胆な新作『ザ・ブルー・アワー』は全英チャートの週半ばの速報で2位を獲得している。アルバムは非常にダークなサウンドとテーマが採用されており、子どもの目を通してイギリスの地方コミュニティにおける恐怖や脆弱性について歌われている。スウェードは本作について2018年の波乱に満ちた政治、社会情勢から直接的な着想を得たわけではないとしつつも、本作の雰囲気や観点にある種の影響をもたらしたと語っている。

「意図的なものではないと思うんだけどね。ただブレットも落ち着いたわけじゃないからね。『世界はひどい状況だ。そんな感じのレコードを作ることにするよ』と言ったんだ」とベーシストのマット・オスマンは『NME』に語っている。「でも、子どもについて語ったり、次世代について語るとき、取り巻いている世界の無意味さのようなものについて恐怖を覚えると思うんだ。ポスト・トゥルース、ポスト・ポリティックスな世界についてね」

「これは特に論理的な反応というよりは、自分の夢だったり恐れだったに湧き出てきているものなんだ」

フロントマンのブレット・アンダーソンは次のように続けている。「子どもを持つと面白くてね。子どもの将来について怖くなって頭を悩ますこともあるけど、でも、もちろん同時に子どもを持つということは希望と言えることでもある。子どもを持つと、世界がどんどんひどくなると考えてしまうものなんだよ。そういう点で実際のところ、二重性や矛盾があるんだよ」

「歳をとるにつれて人生の暗い側面を見がちになるわけでね。僕はおそらくいつだってそういうことを考えてきたんだけどさ。でも、興味深いパラドックスだよね」

ここ数年、世界中のインタヴューでEU離脱が恒常的なトピックになっている件について訊かれると、マット・オスマンは次のように答えている。「いつもそれについて訊かれるけど、それについて語るのはひどく退屈だよね。みんな、うんざりしているわけでさ。僕はEU離脱なんかすべきじゃないって熱心なほうだけど、それについて話をするのは既にうんざりなんだ」

ブレッド・アンダーソンは次のように続けている。「明らかにこの国にとっての災禍だよね。言うまでもないけどさ。でも、じゃあ僕らが何をするのかっていうね。このことについて話すことはできるけど、こうした問題の解決法を探すのはミュージシャンの仕事じゃないからね」

「まず第一に、政治家が国民をこうした状況に巻き込んだわけだけれど、誰もがあらゆる意味で、これがこの国にとってどれだけ悲劇かというのは分かっているわけだからね」

スウェードは10月にザ・ホラーズと共にUK&アイルランド・ツアーを行う予定となっている。

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