プッシー・ライオットの活動家であるピョートル・ベルズィロフは、毒を盛られたと見られる症状で2週間入院していたベルリンの病院を退院したことが明らかになっている。
ピョートル・ベルズィロフは、現地時間9月12日にモスクワで重篤状態に陥ってベルリンの病院に搬送されている。彼の友人や家族、プッシー・ライオットのメンバーらによれば、彼らはピョートル・ベルズィロフが毒を盛られたと見ているという。その後、医師によって彼は毒を盛られた可能性が極めて高いことが指摘されている。
プッシー・ライオットは、ツイッターでピョートル・ベルズィロフが退院したことを明かしている。プッシー・ライオットは6日前に撮影された写真と共に次のようにツイートしている。「ピョートルの調子も回復して、彼はそのうち病院から追い出される予定」
プッシー・ライオットによるツイートはこちらから。
https://twitter.com/pussyrrriot/status/1044895389718130688
ピョートル・ベルズィロフは現地時間9月11日に、同じくプッシー・ライオットのメンバーであるヴェロニカ・ニクルシナのための法廷審問に出席した後でこの状態に陥ったという。報道によれば、最初に意識を失った後、意識を取り戻したピョートル・ベルズィロフは目が見えなくなっていることに気づいたという。
プッシー・ライオットが発表した声明によれば、ベルリンのシャリテー病院で彼の治療に当たっていた医師たちは、医学的な知見から彼がモスクワで毒を盛られたと見ているという。
先日発表された声明には、彼が健忘症や目眩、頭の混乱に苦しんでいると綴られていた一方で、症状は改善されつつあり、「元気」だと記されていた。「彼に、どうして自分が毒を盛られることになったと思うかと訊いてみたとしましょう」と声明には綴られている。
「そうすれば、おそらく彼は、最近の(プーチン大統領の元側近である)イーゴリ・セーチンの逮捕や、北極圏で携帯電話が使えるのかということ、(パフォーマンス・アーティストである)マリーナ・アブラモヴィッチやウーライのパフォーマンス、自身のポストモダン的な空想についての話を始めることでしょう。怖いと思うかもしれませんが、まだ彼らしいユーモアのセンスは失われていないのです。彼は昨日、私(ナジェージダ・トロコンニコワ)とニカ・ニクルシナに会った時にこう言ったのです。『手錠なしの君たちに会えて嬉しいよ』と」
声明は次のように続いている。「ピョートルの生命が危険に晒されたことを認識することが重要なのです。ニカ・ニクルシナがそばにいなかったら、彼は今頃亡くなっていたことでしょう」
ピョートル・ベルズィロフはプッシー・ライオットのメンバーで、今年のワールドカップ決勝でピッチに乱入して逮捕された4人のメンバーのうちの1人となっている。4人のメンバーは15日間の拘置を言い渡されており、今後3年間のスポーツ・イベントへの入場も禁止されている。
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