PRESS

Photo: PRESS

ザ・1975のフロントマンであるマット・ヒーリーは、ニュー・アルバムに先立って馬と一緒にセラピーを行ったことがいかにヘロイン依存症に打ち勝つ助けになったかについて語っている。

マット・ヒーリーは以前、来たる新作『ア・ブリーフ・インクアイリー・ イントゥ・オンライン・リレーションシップス』のレコーディングを行う前に、バルバドスにあるリハビリ施設に通っていたことを明かしている。マット・ヒーリーはその後、ザ・1975のカムバック・シングル“Give Yourself A Try”で自身の薬物中毒との闘いに言及している。

マット・ヒーリーは今回、『NME』とのインタヴューの中で、フェイヴァーと名付けられた馬と一緒に過ごしたことでいかに薬物中毒を克服できたかを明かしている。

「セラピストの一人から、馬とのセラピーをやってみませんかっていうことを訊かれたんだ」とマット・ヒーリーは語っている。「それで考えてみたんだけどさ。俺は非常にシニカルなイギリス人だからさ。エネルギーやらヴァイブやらを信じないし、実際、懐疑的だったんだよ。『ウソだろ、一体俺はこれからどうなるんだ? 2週間も馬が隣にいるのかよ?』っいうふうにね」

「それで、そこにいることになったんだけどさ。正直に言うと、初日は馬の隣でこう思っていたんだよ。『なんて馬鹿なことをしているんだろう。馬の隣にいれば、いずれ深遠な瞬間が訪れるなんて思ってるんだからね』ってね。それから3日が経って、セラピストから(馬を訓練するための施設である)ラウンドペンに案内されて、『深呼吸して』って言われながら、馬の近くでロープを振る練習をしたんだ。セラピストからは、どうすれば5分ほどで馬の信用を得られるかについて教わったんだ」

マット・ヒーリーは次のように続けている。「それで実際に、馬が俺のほうに来てくれて、隣についてくれたんだ。その馬は俺の隣がどこよりも安全だと思ってくれたみたいで、1日中そばにいてくれたんだよ。これまで経験した中で、最も深遠な経験だったね。本当にそうだったんだ。今振り返ると、あの時はこれまでに他の人に接してきたどんな時よりも、何百万倍も人間らしいやり方で、どうすればこの馬に認めてもらえるだろうかっていうことを考えていたよ」

マット・ヒーリーは最終的に馬が信頼を託してくれたと考えるに至ったという

「思ったんだ。『待てよ、この馬は俺と一緒にいたいと思っているんだ』ってね。あの子は何だって破壊する力を持っているのに、何も傷つけたくはないと思っているような子でね。とても強くて、自立していて、優雅で、エレガントで、ゴージャスだった。彼と過ごした時間で、俺は自分の弱さを自覚することができたんだ。あの子には、羨ましくなるような人間的な要素がいくつも備わっていたんだよ。俺はあの子ほど他人と過ごすのが得意じゃない上に、あの子ほど強くないし、あの子ほどの寛大さもないし、あの子みたいにエレガントじゃないからさ」

「それに、あの子は素晴らしいたてがみを持っていたんだ。つまりさ、みすぼらしい馬も多いけど、フェイヴァーはいいルックスをしていたんだよ」

ザ・1975は、11月30日にニュー・アルバム『ア・ブリーフ・インクアイリー・ イントゥ・オンライン・リレーションシップス』をリリースする。

また、バンドは2019年に大規模なUK&アイルランド・ツアーを行う予定となっている。

広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ