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ボノはローマ法王フランシスコ1世とバチカンで面会し、アイルランドのカトリック教会で性的虐待が横行していた問題についてローマ法王が「愕然としていた」と明かしている。

U2のフロントマンであるボノは、世界中の極度の貧困に取り組むため活動している自身が共同設立者のNPO法人「ワン・キャンペーン」の会合の一環として、法王と面会を果たしている。「ワン・キャンペーン」は現地時間9月19日に行われたイベントで、法王が設立した教育機関「スコラス・オクレンテス」と提携することを発表している。

30分間の面会の中で、ボノと法王はアイルランドでの問題について話し合っている。法王は先日、ボノの故郷であるアイルランドを訪問中に、教会が性的虐待の「犯罪阻止」に取り組もうとしていなかったことに「愕然としている」と認めている。

「アイルランドからちょうど戻ってきたところだったから、必然的に、教会で起こっていたことに彼が愕然としていたことについて話をしたんだ」とボノはこの問題についての法王の見解について語っている。

「僕は、虐待者が被害者よりも保護されていることが、ある人々の目にはどのように映るか、彼に説明してね。彼の顔に浮かんでいた苦痛の表情が分かるだろう」とボノは続けている。「僕は彼が誠実な人だと感じた。彼はこの異常な時代において、特別な男であると思うよ」

ボノは記者に対して開発問題や地球温暖化や法王が2015年に出版した気候変動を防止する取り組みへの支援を表明する回勅『ラウダート・シ』についても話し合ったと語っている。

「僕たちは野生の獣となった資本主義について再考しなくちゃいけない」とボノは語っている。「それは非道徳というわけじゃない、だけど、道徳観念を超えて、僕たちの指図を必要としていてね。そして、法王もそういったことに非常に熱心なんだ」

今月はじめ、ボノは先日行われたU2のベルリンでの公演で「声が完全に出なくなった」ことを受け、現在の自身の声の状態についての声明を発表していた。

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