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ポール・マッカートニーザ・ビートルズの解散について振り返り、当時は「すごく悲しかった」ものの、今となっては「合理的に考えることができる」と語っている。

ポール・マッカートニーは9月7日にソロ18作目となるニュー・アルバム『エジプト・ステーション』をリリースしている。『NME』は4つ星をつけたレヴューの中で同作を次のように評している。「まず言えるのは、『エジプト・ステーション』はポール・マッカートニーのファンのみならず、(ここが重要なのだが)彼のソロ作品の一部を否定していたようなザ・ビートルズのファンをも喜ばせることになるということだ」

ポール・マッカートニーは『NME』のダン・スタッブスによるインタヴューに応じて、最新作についてやザ・ビートルズの解散について語っている。

「当時は複雑な心境だったんだ。今となっては、当時のことを合理的に考えることができるけどさ」とポール・マッカートニーはザ・ビートルズの解散について語っている。「僕が解散を相談した人たちはみんな、『それが家族だよ。家族ってそういうものだからさ。兄弟は喧嘩するんだ。子供たちだって親と喧嘩するしね』っていう感じでさ。それこそが僕らが直面していたことだったんだ。兄弟喧嘩だったんだよ」

「当時はすごく悲しかったよ。そうはいっても、当時を振り返ると、すごく悲しくてクレイジーな時間だったにせよ、僕たちは素晴らしいアルバムを生み出していたわけでね」と彼は語っている。「当時はそういうことを話していたんだ。僕らは自分たちの問題を音楽で解決していたんだよ。ザ・ビートルズの何が重要だったかというと、僕らはいつだって小さき素晴らしいバンドだったということでさ。僕は今でもそのことに気がついていないけど、曲を聴くと思うんだ。『いいバンドだったんだな』ってね」

ポール・マッカートニーは自身が28歳だった時にザ・ビートルズを解散している。ダン・スタッブスから多忙を極めていた当時の自分にどのようなアドバイスを送りたいかと訊かれると、ポール・マッカートニーは次のように答えている。

「難しい質問だね。何と言うべきか分からないな」とポール・マッカートニーは語っている。「最初に思い浮かんだのは、周りの人の意見にもっと耳を傾けるようにっていうことだね。とりわけ、グループ内の人たちの意見にはさ。だけど、実際は僕も周りの人たちの意見には耳を傾けていたわけで、当時の僕が何を考えていたかっていうと、萎縮せずに自分の意見をきちんと伝えたほうがいいっていうことなんだ。そういう状況では、心を強く保つ必要があるからね」

「ジョンが曲を持ってきてくれた時に、『素晴らしいよ、ジョン。そういう風にやろう』としか言わなかったことがあってね。けど、自分の中にいるプロデューサーとしての僕は、こう思っているんだ。『いや、これはうまくいかないよ。もっとこうしたらどうだろう?』ってね。そういうわけで、例えば“Come Together”のような曲は、ジョンが持ってきたものをそのまま聞き入れていたらあれほどクールなものにならなかったはずだよ」とポール・マッカートニーは続けている。「そうやって一つのやり方で押し通そうとしたような例が他にも2〜3あってね。だから、当時の僕に何と言えばいいのかは分からないんだけどさ。僕ならこういうだろうね。『君はいい子だ。愛しているよ』ってね」

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