マーク・ロンソンが故エイミー・ワインハウスとの制作について語ったところによると、エイミー・ワインハウスは、マーク・ロンソンの手によりザ・リバティーンズのようにされてしまうと思っていたという。
10月3日にニューヨーカー・フェスティバルに登場したマーク・ロンソンは、2011年に亡くなったイギリス人歌手のエイミー・ワインハウスを讃えている。
『ガーディアン』紙が報じたところによると、マーク・ロンソンは次のように語っている。「エイミー・ワインハウスは素晴らしい音楽の才能に恵まれていて、ジャズのコードを使ったギターによる音作りが大好きで、本当に上手だったんだ」そして、エイミー・ワインハウスはインスピレーションの訪れと共に歌詞を書いた後は、二度と変更を加えることはなかったと続けている。
「エイミー・ワインハウスが“Back To Black”を初めて歌った時のことを覚えているんだが、僕は曲に圧倒されたものの、彼女はこんな風に歌ってたんだ。『We only said goodbye in words(私たちはさよならとしか言わなかった)/I died a hundred times(私は100回死んだのよ)』僕の中のお堅いプロデューサーがこう言ったんだ『これはおかしいよ、韻を踏んでない。直した方がいいと思わない?』ってね。エイミー・ワインハウスは、まるで宇宙人か何かだとでもいうように僕を見たんだ。なぜなら、彼女にとってその歌詞は、彼女自身のインスピレーションに従って書いたもので、そういう風に出来上がっていたわけだからね」
また、マーク・ロンソンはエイミー・ワインハウスと共に行ったヒット曲“Rehab”のレコーディングにも触れており、マーク・ロンソン自身が曲のペースを速め、トラックに「いい感じのドラムス」を加えたところ、エイミー・ワインハウスは「私が血まみれのザ・リバティーンズみたいな音楽をやっているとでも思わせたいわけ?」と語ったという。
マーク・ロンソンは先日、エイミー・ワインハウスのことを「この世代では最高の作詞家の一人」だと評している。
エイミー・ワインハウスは2011年7月に、アルコール中毒のため27歳の若さで亡くなっている。今年の7月3日に、その生涯を描いた長編ドキュメンタリー映画『エイミー』が公開され、イギリスにおける封切週の週末の興行収入の最高記録を破っている。
マーク・ロンソンは「映画を見ていた時間の80%は感情がこみ上げて仕方がなかった」と語っており、「古い友人と再会して、一緒に過ごしているような感じがちょっとした」と続けている。
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