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ザ・クランベリーズは、今年の1月に亡くなったドロレス・オリオーダンとの晩年の思い出について明かしている。

ドロレス・オリオーダンは、2018年1月15日にパーク・レーン・ヒルトン・ホテルの部屋の浴槽に沈む形で発見されている。先日、彼女の検視結果が明らかになっており、それによれば酒に酔った状態で風呂場で溺れて亡くなったという。

ザ・クランベリーズのドラマーであるファーガル・ロウラーとギタリストのノエル・ホーガンは、『ガーディアン』紙とのインタヴューで、2016年に双極性障害と診断されて以来、ドロレス・オリオーダンが自身のメンタルヘルスについてバンドメンバーに話すようになったことを明かしている。

「数年前になって、ようやく自分の精神的な問題について話せるようになったばかりだったんだけどね。それまでは、彼女自身も気がついていなかったんだ」とファーガル・ロウラーは語っている。「何人かのセラピストに診てもらって、それで自分の問題を知ったんだ。治療も始めていたんだよ」

ノエル・ホーガンによれば、ドロレス・オリオーダンの精神的な問題は回復に向かっていたのだという。バンドは来たる中国ツアーに向けて準備を進めていたといい、ドロレス・オリオーダンを悩ませていたのは背中の椎間板ヘルニアだけだったという。

「前よりも彼女らしさを取り戻してはいたんだ」とノエル・ホーガンは語っている。「特に去年、一緒にリハーサルしていた時なんかはさ。(精神的な問題を抱えているかについては)気がつく余地もなかったよ。どんなものだったかは分からないけど、彼女に適したカクテル療法が用いられていたはずだからね。『一時しのぎ』的なでもなかったんだ。彼女を一番苦しめていたのは、背中なんだよ。ライヴでは、昔ほど自由に動けていなかったからね」

「ドロレスはまたツアーに戻ることを心待ちにしていて、中国に行くことをとても楽しみにしていたんだ。僕らにとっては大きなツアーだったからね」

ファーガル・ロウラーとノエル・ホーガンはまた、ドロレス・オリオーダンが作詞とヴォーカルに参加した最後のアルバムが完成に近づいていることを明かしている。本作はアイルランドを代表するバンドとなった彼らの最後の作品になるという。

「歌詞の面で新作はとても力強いものになっているんだ。ドロレスはいつも、幸せな時は曲を書くのが難しいと言っていてね」とノエル・ホーガンは説明している。

「彼女はいつも言っていたんだ。人生は少し惨めなほうが暮らしやすいってね。このアルバムを完成させたら、僕らはそれでおしまいだよ。続ける必要はないからね」

最後となるアルバムのリリース日は現時点で明らかになっていない。

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