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ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュは現在のロック・バンドが置かれた状況について自身の見解を語っている。

ガンズ・アンド・ローゼズのギタリストであるスラッシュは、9月21日にスラッシュ・フィーチャリング・マイルス・ケネディ&ザ・コンスピレーターズとしてのニュー・アルバム『リヴィング・ザ・ドリーム』をリリースする予定となっている。

「ヤフー!」によるインタヴューで、往年のガンズ・アンド・ローゼズと較べると、昨今のロック・バンドはあまりにポリティカル・コレクトネスを意識し、安全なものになっているのではないかと訊かれたスラッシュは自身の見解を示している。

「いい質問だね」と彼は語っている。「そうした精神というのはまだ残っていると思うよ。メタル・バンドの中に内在されているし、自分たちの表現したいものを持っているバンドの中にも内在されている。おそらく、それに対処するのに決して楽ではないんだろうけどさ。でも、そうしたアティテュードというのは捏造できるものじゃないんだ。今という特定の時代において、多くのバンドや多くのアーティストが様々なことをやっているわけだけど、その多くはロックンロールじゃないんだ」

「反抗する物がないんだよ……多くの若いバンドにとって、自身の音楽や楽曲なんかにアティテュードを持たせる方法を見つけようとするのは、おそらく難しいことなんだろうね。だって今は、またしても政治性が問われるようになったわけでね。だから、僕たちはそれがどのように姿を変えるのかを見ていくつもりだよ」

ガンズ・アンド・ローゼズが80年代に持っていた反骨精神については次のように語っている。「当時の音楽にあったバブルガム的な風潮とか、いろいろあるけどさ、そういうものがガンズ・アンド・ローゼズの反骨精神を奮い立たせるものだったんだ」

同じインタヴューの中でスラッシュはガンズ・アンド・ローゼズの楽曲について「性差別的な側面がある」と認めている。

スラッシュは、昨年からハリウッドとエンタテインメント界での性的不品行を公のものとすることになった「#MeToo」のムーヴメントを踏まえて、ガンズ・アンド・ローゼズのバック・カタログについてどう思うかと訊かれている。

「それについては考えたことなかったな」とスラッシュは「ヤフー!・ミュージック」に語っている。「思いがよぎったこともなかったよ。まあ、『#MeToo』のことが持ち上がってきた時に、頭をよぎったのは多くのミュージシャン、特定の誰かというわけじゃないんだけど、でも、まさにミュージシャンのことだった。でも、俺の知る限り、大部分の人はそういうことじゃなかったからね」

彼は次のように続けている。「俺たちは女性たちとそういう特定の関係は持ってこなかったからね。裏返せば、いくつかはそういうこともあるんだろうけどさ。とにかく、俺たちの楽曲にもそれなりに性差別的な側面があるけどさ、深刻に捉えるようなものじゃないよね。悪意のあるようなものとは思わないけどね」

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